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個人輸入代行の『舶来屋』がお薦めする「
es細胞
」関連の書籍をご紹介しています。 |
| 著書名 | 幹細胞の基礎からわかるヒトES細胞 | ![]() |
| 著者名 | ||
| 出版社 | メディカルサイエンスインターナショナル | |
| ASIN | 4895925633 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 4,700 | |
| 感想文 | 概要: 本文: | |
| 著書名 | ES細胞の最前線 | ![]() |
| 著者名 | クリストファー・T・スコット, 矢野 真千子, | |
| 出版社 | 河出書房新社 | |
| ASIN | 4309252036 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 2,520 | |
| 感想文 | 概要:胚性幹細胞を初心者から理解できるように配慮した解説 本文:携帯電話やパソコンよりも進化の早いものは何?と訊かれればES細胞(胚性幹細胞) と答えます。急速に発展している科学領域です。 まず胚性幹細胞とは何か?それは身体のあらゆる臓器、血球成分などに分化できる 元の細胞、ジョーカーのような便利な細胞の事です。分化する前のあらゆる可能性を 秘めているので幹細胞と呼びます。 この幹細胞が現在どれくらい人工的に作ることができるのか?を提示したのが 本書です。 まだ始まって10年程度の科学ですが、急速な進歩のためトピックスは満載です。 クローン羊ドリーの話題から人間の臓器では現段階ではどれくらい人工的に できるのか?ラットやショウジョウバエではどれくらい人の遺伝子を組み込み 研究がおこなわれ成果をあげているのかなど報告しています。 また内容的には医学専門用語を最低限度に抑えて初心者にも理解できるように 解説しています。 単純にタンパク質はどのように合成されてDNA,m-RNAとは何んぞや?レベルから 解説していますので難しいと危惧される心配はありません。 むしろ平易な文章です。 当然、生命倫理などの課題に関しても著者はその見解を述べています。 しかし科学ジャーナリストにありがちな生命倫理を楯に取りその研究者を 批判する陳腐な内容とは一線を画した素晴らしい内容となっています。 概要:ブルーバックスより分かり易い 本文:ES細胞については生物系の大学生は知るべきトピックだ。 専門書で深くまで勉強したくない人にとっては入門書としては上出来だ。 ブルーバックスより分かり易いと感じた。 初心者向けに細胞とは何か?から始まり。何故、韓国の黄(ファン)教授のES細胞株の樹立の捏造がサイエンス界で衝撃的な出来事だったまで分かり易く説明されている。 正に、「深くではなく、概要はしっかり知りたい」という人向けだ。 概要:いま最も必要な情報をまとめた一般向け啓蒙書 本文:ES細胞。話題になっているけれど、あまりよくわかっておらず、むしろ捏造によるスキャンダルから「ES細胞は夢にすぎない」という「失望」のイメージだけがインプットされており、半信半疑の気持ちで購入しました。 とてもよかったです。 私だけでなく、みんなよくわかってなかったのですね。(まずはほっとしました) クローンと言えば、ヒツジのドリーを思い出しますが、それとES細胞とはどう関係があるのか。 似て非なるものなのですが、みんな混同し、混乱してるのでしょうね。 そして、混乱したまま「ヒトの生殖クローニングに不安をいだいている」(ドナルド・ケネディ)状態であり、それがあおられています。 ドナルド・ケネディが「はじめに」で推薦しているように、だれかがわかりやすく説明する必要があるのですね。 一般の人が、似て非なるものを混同して混乱に陥り、 さらに、悪意なのか、それともやはり混乱してるだけなのか、 無責任とも思える外野が不安を煽る構図、というのは、 いろいろな分野でよく見られるように思います。 そういう中で、バランスよく、本質をわかりやすく説明することの意義深さを感じますね。 これは、そんな本でした。 「注目される話題だけを表面的に並べた」本ばかりが多い(らしい)中で、ES細胞と幹細胞とが正しく理解できるように書かれています。 「幹細胞とは何だろう ES細胞と体性幹細胞をめぐる論争のポイントは何だろう 幹細胞のどんな発見が実際の治療につながるのだろうか ES細胞研究をどんどん進めると、やがてクローン人間が出現するのか」 実際の医学に何がどう応用できそうでどんな希望があり、何は難しいのか、そういうことが自ずと理解できてきますね。 と言いますか、やはりちゃんと基礎から学ばないと、わからないことでした。 今、話題になっていることであり、とても期待したいことであり、かつ(倫理的に)とても考えさせられる内容でした。 | |
| 著書名 | ES細胞―万能細胞への夢と禁忌 (文春新書) | ![]() |
| 著者名 | 大朏 博善 | |
| 出版社 | 文藝春秋 | |
| ASIN | 4166601059 | |
| 装丁 | 新書 | |
| 価格 | ¥ 693 | |
| 感想文 | 概要:発生の不思議さに関心がある人、移植医療に関心がある人向け。 本文:ES細胞とは全ての体の臓器の出発点となる機能を全て持っている細胞のことである。これは受精卵の胚盤胞という64個ほどからなる小さな細胞塊から採られた細胞である。これは体外で培養でき、かつ分裂増殖が容易であり、分化能にすぐれるため、バイオ界に一大センセーションを巻き起こしたのである。本書にはクローン羊ドリーの話も出てくる。今まではSFの世界のことと考えていたことがいつのまにか現実になっていたとは…。科学の進歩には留まるところがない。このクローニングやES細胞を活用すると将来人工臓器を作り出すことも夢ではないのだそうで、移植医療にとっては念願がかなうというわけである。が、同時により進化した形態の人間を作り出そうとするプロジェクトもあるそうで、不気味な感じも否めない。この分野はとにかく進歩が早く、この本に書かれていることももう既に時代遅れとなっていることもあるかもしれない。とにかく、今、最もエキサイティングな分野なので一読をお薦めする。 概要:ES細胞とは何か? 本文: ES細胞とは何か?また幹細胞とは何か? ES細胞はどのようにして樹立されたのか、ES細胞はどのような考えが元になり樹立されたのか?その疑問が知識が無い人にもわかりやすく解説、説明されている。また、難しい用語なども丁寧に解説されており、ヒトゲノムや、再生医療に興味を持つことができると思う。 | |
| 著書名 | 再生医療へ進む最先端の幹細胞研究―注目のiPS・ES・間葉系幹細胞などの分化・誘導の基礎と、各種疾患への臨床応用 (実験医学増刊 Vol. 26-5) | ![]() |
| 著者名 | ||
| 出版社 | 羊土社 | |
| ASIN | 4758102899 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 5,670 | |
| 感想文 | 概要:通りすがりのバイオ研究者 本文:再生医療に関する最新の知見が網羅されている。 これらの内容に興味のある専門家向けの本であるが、 この分野の概要を勉強してみようと考える人には 向いているかも知れない。 いずれにしても、内容を理解するためには生物の専門的な知識が有る程度 要求される。 | |
| 著書名 | ヒトES細胞 なぜ万能か (岩波科学ライブラリー) | ![]() |
| 著者名 | 中辻 憲夫 | |
| 出版社 | 岩波書店 | |
| ASIN | 4000065882 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 1,155 | |
| 感想文 | 概要:ES細胞の研究内容がわかる本 本文:題名どおり、ES細胞についての本です。ES細胞って何?研究の歴史、その培養方法、利用方法などです。ヒトES細胞の扱いに関する問題点なども少々あります。どこまで研究が進み、今後何が課題になってくるか、がよくわかりました。と言っても、研究報告にもならず、初心者にもわかるように、ES細胞の「あれこれ」について解説してくれる本でした。 | |
| 著書名 | iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか? | ![]() |
| 著者名 | 田中 幹人 | |
| 出版社 | 日本実業出版社 | |
| ASIN | 4534043848 | |
| 装丁 | 単行本(ソフトカバー) | |
| 価格 | ¥ 1,575 | |
| 感想文 | 概要:なかなかの良書です 本文:単にiPS細胞に関する現状と将来性について述べられているだけでなく、以前から言われているが、日米の研究環境の違いや、国の科学技術行政や知的財産制度に関する問題点などについても触れられており、こんなことでいいのかと改めて考えさせられます。 文中触れられているように、現状のままでは日本はノーベル医学賞という名誉を得たが、再生医療における莫大な利益という実で欧米に負けてしまうことになるのではと強く懸念する。 その意味で、本書は一般読者のみならず、大学や国の研究機関、また文部科学行政関係者も一読する価値があるかと思う。 概要:しくみは良くわかる。 本文:iPS細胞について一般にわかりやすく解説した書物の先駆けである。 また、山中教授がiPS細胞を樹立するまでの研究がドキュメンタリー風に記述されているので、裏話や生活感の溢れる部分も垣間見ることができる。 将来的に期待される技術については、すでに実現可能なものから希望的観測の範囲にいたるまで多様に解説されている。その中で危惧される生命倫理の問題などについては内容の薄い部分もあるように思う。 しかし、あくまでもiPS細胞についてわかりやすく解説することを目的とした本なので、あえて倫理問題については深く言及しなかったのかもしれない。 どちらにしても、最新科学技術に対する問題意識を高めるには良いきっかけになる本である。 概要:ニュートンよりもよくわかりました 本文: iPS細胞がどうやって作られたのか、ということがよくわかりました。2章に山中教授がiPS細胞を作製するまでの研究の様子が描かれているのですが、時を追って進むので、雑誌のニュートンで何となくわかったつもりになっていたことが、はっきりとわかりました。 また、4章・5章には、iPS研究を取り巻く問題点・課題が書かれています。再生医療の実現が格差を広げる可能性までは、この本を読むまで考えていませんでした。科学技術の発展を人の幸福につなげることが一筋縄ではいかないことを、改めて痛感しました。 | |
| 著書名 | 国家を騙した科学者―「ES細胞」論文捏造事件の真相 | ![]() |
| 著者名 | 李 成柱 | |
| 出版社 | 牧野出版 | |
| ASIN | 4895000958 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 2,415 | |
| 感想文 | 概要:科学報道の問題点は韓国のものだけではない 本文:黄禹錫によるES細胞論文捏造事件は、マスコミ、政界を初めとして、一国の国民全体を巻き込んだ大事件となったという点で、数ある論文捏造事件の中でも極めて特異なものであった。私も、接したニュースからそれを感じていた。本書では、発端から崩壊までを詳細に追っていて、事件の全体像を明白にしてくれている。 事件がこれだけ大きな広がりを見せたのには、事大主義という言葉に象徴される韓国の国民性が、英雄を必要としていたからであることは否めない。しかし、メディアの暴走が果たした役割は極めて大きく、それは、わが国もメディアも五十歩百歩で持っている性質だ。メディアが作り出した雰囲気に自分自身が飲み込まれて、それに反対する議論を抹殺していく。これと過激な“ネット世論”が相互作用して暴走して行く姿は、わが国でもしばしば見られる。 本書が指摘している不正確でミスリーディングな科学記事、特に学問的な価値よりも目先の有用性(実際にはそれすらも誤解・曲解である場合がしばしばである)にばかり偏った記事や、発表の通りを垂れ流すだけで科学を理解しようとしない記事の問題点も、わが国のメディアは共有している。 これらの科学報道の問題点が最も病的に現れたのが本事件で、その経緯から学ぶべきことは多い。科学に携わる者、科学報道に携わる者は読んでおくべき書である。 概要:韓国のジャーナリズムの再生を願って書かれた本 本文: 捏造に基づくES細胞研究が、なぜ、韓国内で大きな事件を引き起こすまでに至ったか経過を詳しく解説した本書、文章のかなりの部分が韓国のジャーナリズムがどう行動してきたかについて書かれていて、読んだ直後にはその理由がよくつかめませんでした。そしてしばらくして気づいたのが、新聞社を辞して執筆した本書を通して著者は、韓国ジャーナリストに「ジャーナリズムの再生」、そして韓国の国民に「『ジャーナリズムの監視役』としてメディア・リテラシーを高めて欲しい」と訴えたかったのではないか、ということでした。 本書に書かれている韓国のジャーナリズムの姿は、日本のジャーナリズムと無縁ではありません。例えば本文中で、韓国のジャーナリズムが近年、通信社からの内容を吟味しないで紙面に載せてしまう傾向にある、といったことが述べられていますが、日本で客観報道の名のもとに、政府発表の内容を十分、吟味しないで掲載してしまうことが往々にしてあります。日本のジャーナリスト、ジャーナリストを目指す人、あるいはジャーナリズムに関心のある人に、本書中のひとつひとつの事例について「日本はどうか」という視点から読んで欲しい本です。 概要:韓国の国民性が分かった様な気がします。 本文:この本からは次の二点が得られた。 1.熱狂的、しかも一度良いと思ったら盲目的になる韓国の国民性。 私はそれが悪いとは言わない。日本人だって、右に倣えをする悪しき国民性がある。 あくまでも黄教授のES細胞の事件が韓国の国民性を浮き彫りにしてくれたと思う。 2.著者の李氏のジャーナリスト魂に敬服した。 同じ国民の闇にスポットライトを当てるこはさぞかし、苦しいことだと思う。 しかも、この本を書く為に韓国の主要新聞である東亜日報を辞職している。 まさにジャーナリストの鑑である。 概要:韓国だけで終わるか? 本文:遺伝子治療に必要な万能細胞ES細胞が出来たと捏造した事件の経緯である。 いやはや実に恐ろしい。以前から、見栄っ張りで研究費を指摘流用して接待に当てたり、他にも成功したという割には論文を書かない先生だったようだ。以前より疑いはあったものの、熱狂的な黄禹錫ファンによる自殺騒ぎやら、デモ行進やらで、疑問を呈しようものなら殺されかねない勢いだったようだ。科学のナショナリズムとしてだけではなく、朝鮮半島のいろんなところにこの構造が見え隠れしているような気がしてならない。 しかしこれと似たようなことは、大戦中の日本でも似たような事があり、常に風通しの良い社会が必要であろう。 概要:面白いことは間違いない 本文:捏造事件はどこの国でも起こるが、事件の主役が国民のアイドルという事態は稀である。黄禹錫は文字通り韓国の国民的英雄だった。あらゆるメディアが絶賛し、国家の生命工学構想の中心となり、小学校の教科書にまで登場するなど、全国民から尊崇されていた。捏造が発覚して国家規模の大騒動になるまでは。 本書は黄禹錫の手口、メディアによる神格化、政府や科学界の動きまで多岐に渡って追っており、具体的かつ詳細で非常に面白い。しかし読み終えて大きな違和感を覚えた。それは、いくら優秀(と思われていた)とはいえ、なぜ一人の科学者を皆で英雄にまで持ち上げたのかという根本的な部分についてだ。騒動の過程を読むと、黄禹錫本人だけでなくメディアも政府も国民も進んで英雄化を後押ししたように見える。著者はその原因を心理学的に説明するが具体性に欠ける。 外国人からは度々指摘されているのだが、韓国人は自らの強力な愛国心と自尊心から来る、ノーベル賞コンプレックスを持っている。ひらたく言うと「優秀であるはずの韓国人がノーベル賞(平和賞以外)を受賞していないのはおかしい。国家の恥だ」という意識だ。それ故に韓国人はノーベル賞に強い執着がある。黄禹錫は「超優秀でノーベル賞確実」とされ、これが英雄化の大きな一因となった。先に挙げた教科書で黄禹錫が登場するのは「ノーベル賞に挑戦する人物」という趣旨の部分である。だが、こういったことに著者は触れていない。韓国在住の韓国人には気付かないことなのだろうか。 この原因部分の欠落のため、本書は個々の事例は具体的だがその土台があやふや、という奇妙な形になってしまっている。そして、著者の意図しないこの奇妙さこそが、騒動を生み出した背景の特殊性を物語っているように思える。 とはいえ、語られる大騒動の顛末はやはり面白い。国家を揺るがした事件のノンフィクションとして、読んで損の無い一冊である。 | |
| 著書名 | iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431) | ![]() |
| 著者名 | 八代 嘉美 | |
| 出版社 | 平凡社 | |
| ASIN | 4582854311 | |
| 装丁 | 新書 | |
| 価格 | ¥ 693 | |
| 感想文 | 概要:科学者と倫理 本文: iPS細胞の前に研究されていたES細胞は、iPS細胞とまったく同じ働きをするが、人間の胚を使うため、倫理的な問題があった。確かに、胚はそのままにしておけば人間の赤ちゃんになるので、殺人と言えなくもない。しかし、私はそれには問題がないと思う。これから生まれてくる赤ん坊の胚を使ったのなら問題があるが、この本によれば、使ったのは不要で、そのままだと廃棄されてしまうものである。私たちは生命あるものを殺さねば生きていけないようになっている。そういう意味では、みんなが罪を背負っており、このような問題について完全に「反対」と言えるはずがない。ES細胞が病気や事故に遭った人を救えるなら、研究を進めるべきだ。その点、iPS細胞は倫理的に問題なく、実用化が待たれる。 ひとつ気になったのが、ES細胞研究をする科学者はより高い倫理性を持たねばならないという記述である。しかし、これは科学の本質を誤って捉えている。科学者を外部から倫理的に規制するのは可能だ。しかし、科学者自身にそれを持てと言うのは無理である。科学とは、下り坂を転がるボールのように、時が経てば経つほどより勢いを増し、ひとつの方向に向かって発展していくものだからだ。科学者は、自分ではその勢いを止めることはできない。マンハッタン計画がいい例である。計画のリーダーだったオッペンハイマーは原爆を創り出し、その後でその脅威を悟り、核反対論者になった。科学はブレーキの壊れた車のようなものだ。強制的に止めなければ、とんでもない方向に進む恐れがある。私たちは常にそのことを肝に銘じておくべきだ。 そのあたり、山中教授の作ったiPS細胞は倫理的にも大丈夫であり、悪用される危険もなさそうだ。ぜひ日本人の手で実用化してほしいものである。 概要:生命の神秘的な世界が広がっていきます。 本文:「iPS細胞」とは最近耳にすることが多くなったトレンディーな言葉です。 つい最近も新聞紙上で女子大生がクローンマウスをつくったということが掲載されていました。 本書は羊のクローン化が成功したES細胞に関する仕組みの説明から始まり、iPS細胞の誕生からその仕組みを専門的な見地に立脚して説明してあります。 一般の方々が読める程度に仕上げているとのことですが、未来への希望をもたらす最先端研究であり、すべての仕組みを十分理解するにはギリギリのところがあると思います。 とにかく説明の前後を忘れないうちに一気に読み上げることと、何度も読み返すことで理解は深まると思います。 「いのちの仕組み」について、かなり突っ込んだところまで書かれており、実に神秘的な世界が繰り広がっていきます。 現在、医療はある意味対症療法しかないですが、近い将来には再生医療といった”造る医療”の形に変わってくるというのが感じられます。 大学では生命科学系の学科が急増しており、今後ますます発展していく分野であると思います。 著者はこの最前線医学を研究している過程で、本題以外に生命倫理から国の支援状況に至るまで情熱的に伝えると共に多くの読者にこの研究に対して関心を抱いてもらうよう働きかけています。 概要:iPS細胞というより幹細胞研究紹介本 本文:人工多能性幹細胞(iPS細胞)について紹介した本。大学院の博士課程という、まさに研究の現場にいる人が書いている。博士課程の院生は専門性を一番深めている時期。このように一般向けに平易に語ることができるのは、素晴らしい能力だ。また、日々の研究に追われるなかでの執筆と思われ、驚きである。 本書は、説明しようとする著者の心遣いが随所にうかがわれる。筆致は懇切丁寧である。SFであったり、絵画であったりという様々な例をさかんに出して説明している。iPS細胞があればES細胞はいらないという見解は誤解である、など予想される誤解も解こうと努めている。 専門用語を使わずに説明しよう、という配慮のもとで書かれている。遺伝子工学も記号の多い学問であるが、本書にはほとんど登場しない。山中ファクターの四つの遺伝子(Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc)くらいは、記念にでも挙げておいたほうがよかったかもしれない。 本書は総じて丁寧に解説された本であり、iPS細胞を知りたい人には勧めることができる。しかし、本書にはやや「若書き」とでも言えるようなところがみられる。 まず、iPS細胞についての本としながら、iPS細胞の解説が登場するのは130ページ以上経った後である。これはiPS細胞というものの性質による。iPS細胞研究はES細胞の性質を体細胞に持たせよう、ということであるから、まずES細胞の説明が必要だ。ということで本書はES細胞の解説から始まり、一般的な発生の話、など経てようやくiPS細胞に到達する。教科書的な記述としてはもちろんこの順序となるだろう。しかし一般読者としてはiPS細胞にたどり着く前に飽きてしまうかもしれない。iPS細胞の本、というよりは幹細胞研究の本、と捉えたほうがよいか。 さらに、筆致が丁寧ながら淡白である。iPS細胞の発見が与えた社会的インパクトや、あるいは研究者の持つ情熱はあまり伝わらない。むしろ意図的に熱を排除しているようにも思われる。このあたりは科学ジャーナリストに任せるべきであろうか。 最後に、最終章について。ここではSFを援用しつつ、著者の科学観について語られている。何らかのビジョンを語りたいのだろう。しかし専門外であるからか、それまでに比べれば議論はかなり未熟である。この章は無くてもよかっただろう。 本書を通読して、驚きを覚える。それは、そもそも一般向けに積極的に語ろうとする強い心意気を持つということに対する驚きである。幹細胞研究のこれからの発展をこのような人が担うのだと考えると、頼もしい思いがする。今後が楽しみである。 概要:広範囲に本を読もうというときに加えるといい1冊かも 本文:とても丁寧に、自分のようなまったくの素人にも分かるように書かれています。 もちろん最先端医療に関する高度な内容を対象にしているので難しい部分もあります(と自分は思った)。 それでも一般の人がたまにニュースや新聞で見かける言葉「ES細胞」や「iPS細胞」という言葉にひっかかりを持つための足がかりとして読んでおくといい本だと思います。 筒井康隆さん推薦らしいですが、なるほど小説の素材としても想像力が膨らむ話なのかもしれませんね。 個人的にはこんな若い著者がこれだけ魅力的な文章を書けるということに驚きました。 かなりの読書(SF小説?!)好きの人なんでしょうね。 あと、嘉美(よしみ)さん、男性です。 概要:理解が進みました。 本文:著者は大学院博士課程の方です。大学院生の方は、ご自身も研究内容の理解を進めて、説明する機会も多いのでしょうか、とても丁寧に判りやすくお書きになられていて、ips細胞とは何であるか理解が進みました。ips細胞を知るためには、ES細胞を基礎知識に入れておく必要があり、そういった素人でもついていけるように予備知識も含めて解説してくれていますのが好感を持ちました。章毎にまとめもつけてくれています。さすがは、大学院生。親切だと思いました。 | |
| 著書名 | 人・資源化への危険な坂道―ヒトゲノム解析・クローン・ES細胞・遺伝子治療 | ![]() |
| 著者名 | 福本 英子 | |
| 出版社 | 現代書館 | |
| ASIN | 4768468322 | |
| 装丁 | 単行本 | |
| 価格 | ¥ 2,625 | |
| 感想文 | 概要:タイトルは素晴らしい 本文:最近のバイオ技術とその種々の影響について、いろいろな見解を網羅的に読んでみようと購入した。特に、タイトルにある通り、動き始めたら、後戻りできないことは明白。社会の中に取り込むべきかどうかは、議論をつくす必要がある。そのためには正確に状況を理解する必要がる。その基本的な姿勢は著者も一緒であった。 しかしながら、折角の素材を十分に生かせていない。先ず、事実の把握が不十分であり、理解できないことはうやむやにして、何故か個人的な憶測に置き換えてしまっていく。また、主張の根底にあるべき、原理原則も説明が不十分であり、ステレオタイプの考えに触れるのみ。既存の種々の公的、私的な考え方を紹介しているが、著者なりの整理がされていないため、単なる紹介に終わり、何が重要で、今後、何に注意してゆくべきかよくわからなかった。 | |
| 著書名 | サイエンスウェブ 2006年 05月号 [雑誌] | ![]() |
| 著者名 | ||
| 出版社 | サイエンスウェブ | |
| ASIN | B000EZ8VR0 | |
| 装丁 | 雑誌 | |
| 価格 | ¥ 790 | |
| 感想文 | 概要: 本文: | |
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