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個人輸入代行の『舶来屋』がお薦めする「 ips細胞 」関連の書籍をご紹介しています。


著書名 iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書)
著者名八代 嘉美
出版社 平凡社
ASIN 4582854311
装丁 新書
価格 ¥ 693
感想文概要:将来の医学が見える!
本文:たとえば爪を切ってもまた生えてくるように、人のパーツを何度でも再生できる!
医学書なのに、私のような素人でも”え?それからどうなるの?”って感じで
ついつい読み進んでしまいます。
昔は感染病・伝染病が脅威だったのに、最近は長寿によって、自分の内面から
発生する病気が多くなっています。
たとえばアルツハイマー。
だったら脳のパーツを再生させてしまえば、また普通の人になる。
お酒で肝臓を壊したり、腎臓が悪くて透析を続けている人には、この再生技術
によって常に健康な体でいられる事になる。
もちろん足や手を再生する事だって不可能じゃないんです。

そこまでして生きたいか?
いやいや、寿命は寿命として…痛い・辛いが解消できたら、本人もそして
周りの人も助かるのかもしれないと思える超興味深い一冊です。




概要:科学者と倫理
本文: iPS細胞の前に研究されていたES細胞は、iPS細胞とまったく同じ働きをするが、人間の胚を使うため、倫理的な問題があった。確かに、胚はそのままにしておけば人間の赤ちゃんになるので、殺人と言えなくもない。しかし、私はそれには問題がないと思う。これから生まれてくる赤ん坊の胚を使ったのなら問題があるが、この本によれば、使ったのは不要で、そのままだと廃棄されてしまうものである。私たちは生命あるものを殺さねば生きていけないようになっている。そういう意味では、みんなが罪を背負っており、このような問題について完全に「反対」と言えるはずがない。ES細胞が病気や事故に遭った人を救えるなら、研究を進めるべきだ。その点、iPS細胞は倫理的に問題なく、実用化が待たれる。
 ひとつ気になったのが、ES細胞研究をする科学者はより高い倫理性を持たねばならないという記述である。しかし、これは科学の本質を誤って捉えている。科学者を外部から倫理的に規制するのは可能だ。しかし、科学者自身にそれを持てと言うのは無理である。科学とは、下り坂を転がるボールのように、時が経てば経つほどより勢いを増し、ひとつの方向に向かって発展していくものだからだ。科学者は、自分ではその勢いを止めることはできない。マンハッタン計画がいい例である。計画のリーダーだったオッペンハイマーは原爆を創り出し、その後でその脅威を悟り、核反対論者になった。科学はブレーキの壊れた車のようなものだ。強制的に止めなければ、とんでもない方向に進む恐れがある。私たちは常にそのことを肝に銘じておくべきだ。
 そのあたり、山中教授の作ったiPS細胞は倫理的にも大丈夫であり、悪用される危険もなさそうだ。ぜひ日本人の手で実用化してほしいものである。

概要:生命の神秘的な世界が広がっていきます。
本文:「iPS細胞」とは最近耳にすることが多くなったトレンディーな言葉です。
つい最近も新聞紙上で女子大生がクローンマウスをつくったということが掲載されていました。
本書は羊のクローン化が成功したES細胞に関する仕組みの説明から始まり、iPS細胞の誕生からその仕組みを専門的な見地に立脚して説明してあります。
一般の方々が読める程度に仕上げているとのことですが、未来への希望をもたらす最先端研究であり、すべての仕組みを十分理解するにはギリギリのところがあると思います。
とにかく説明の前後を忘れないうちに一気に読み上げることと、何度も読み返すことで理解は深まると思います。
「いのちの仕組み」について、かなり突っ込んだところまで書かれており、実に神秘的な世界が繰り広がっていきます。
現在、医療はある意味対症療法しかないですが、近い将来には再生医療といった”造る医療”の形に変わってくるというのが感じられます。
大学では生命科学系の学科が急増しており、今後ますます発展していく分野であると思います。
著者はこの最前線医学を研究している過程で、本題以外に生命倫理から国の支援状況に至るまで情熱的に伝えると共に多くの読者にこの研究に対して関心を抱いてもらうよう働きかけています。

概要:iPS細胞というより幹細胞研究紹介本
本文:人工多能性幹細胞(iPS細胞)について紹介した本。大学院の博士課程という、まさに研究の現場にいる人が書いている。博士課程の院生は専門性を一番深めている時期。このように一般向けに平易に語ることができるのは、素晴らしい能力だ。また、日々の研究に追われるなかでの執筆と思われ、驚きである。

本書は、説明しようとする著者の心遣いが随所にうかがわれる。筆致は懇切丁寧である。SFであったり、絵画であったりという様々な例をさかんに出して説明している。iPS細胞があればES細胞はいらないという見解は誤解である、など予想される誤解も解こうと努めている。
専門用語を使わずに説明しよう、という配慮のもとで書かれている。遺伝子工学も記号の多い学問であるが、本書にはほとんど登場しない。山中ファクターの四つの遺伝子(Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc)くらいは、記念にでも挙げておいたほうがよかったかもしれない。

本書は総じて丁寧に解説された本であり、iPS細胞を知りたい人には勧めることができる。しかし、本書にはやや「若書き」とでも言えるようなところがみられる。

まず、iPS細胞についての本としながら、iPS細胞の解説が登場するのは130ページ以上経った後である。これはiPS細胞というものの性質による。iPS細胞研究はES細胞の性質を体細胞に持たせよう、ということであるから、まずES細胞の説明が必要だ。ということで本書はES細胞の解説から始まり、一般的な発生の話、など経てようやくiPS細胞に到達する。教科書的な記述としてはもちろんこの順序となるだろう。しかし一般読者としてはiPS細胞にたどり着く前に飽きてしまうかもしれない。iPS細胞の本、というよりは幹細胞研究の本、と捉えたほうがよいか。

さらに、筆致が丁寧ながら淡白である。iPS細胞の発見が与えた社会的インパクトや、あるいは研究者の持つ情熱はあまり伝わらない。むしろ意図的に熱を排除しているようにも思われる。このあたりは科学ジャーナリストに任せるべきであろうか。

最後に、最終章について。ここではSFを援用しつつ、著者の科学観について語られている。何らかのビジョンを語りたいのだろう。しかし専門外であるからか、それまでに比べれば議論はかなり未熟である。この章は無くてもよかっただろう。

本書を通読して、驚きを覚える。それは、そもそも一般向けに積極的に語ろうとする強い心意気を持つということに対する驚きである。幹細胞研究のこれからの発展をこのような人が担うのだと考えると、頼もしい思いがする。今後が楽しみである。

概要:広範囲に本を読もうというときに加えるといい1冊かも
本文:とても丁寧に、自分のようなまったくの素人にも分かるように書かれています。 もちろん最先端医療に関する高度な内容を対象にしているので難しい部分もあります(と自分は思った)。

それでも一般の人がたまにニュースや新聞で見かける言葉「ES細胞」や「iPS細胞」という言葉にひっかかりを持つための足がかりとして読んでおくといい本だと思います。

筒井康隆さん推薦らしいですが、なるほど小説の素材としても想像力が膨らむ話なのかもしれませんね。

個人的にはこんな若い著者がこれだけ魅力的な文章を書けるということに驚きました。 かなりの読書(SF小説?!)好きの人なんでしょうね。 あと、嘉美(よしみ)さん、男性です。

著書名 iPS細胞ができた!―ひろがる人類の夢
著者名山中 伸弥, 畑中 正一,
出版社 集英社
ASIN 4087813959
装丁 単行本
価格 ¥ 1,155
感想文概要:科学・技術を生み出す根源を知りたい人にとっては大変有益な本
本文: ノーベル賞級の研究者なのに謙虚です(逆?、謙虚で無心だからノーベル賞級の研究をやられた)。知識としての情報量は少ない本ですが、科学・技術を生み出す根源を知りたい人にとっては大変有益な本だと思います。 
 山中伸弥氏の要所要所での判断力が非常に素晴らしい。どのような理由でこの研究を起動したのか? 流行を追わず(流行を追わないと研究費ももらえない風潮になっていますが)、時流の逆をやられました。「ES細胞って、普通みんなはES細胞を何か分化させる研究を一生懸命されていたんですけれども、それはもうみんながしているんだから、僕たちのような弱小研究室がそれをやっても勝ち目はないだろうと。じゃあ逆をしようと。分化したやつからES細胞を作ろうと」
 全国の小・中・高校の図書館に2冊ずつは置いておくべき本だと思います。科学とは、こんなに面白い、こんなに凄い。スポーツとか、受験以外のことにも夢中になることが、未来の肥しになるのだという発見も、生徒を活気づける。そう思いました。
 畑中正一氏も大神田康久氏も素晴らしい。

概要:読みやすいが・・。
本文:字が大きくて(老眼の人にも)読みやすく、1時間もあれば読了できます。

対談集ですが、これを読めばiPS細胞の基本は(サルでも)理解できます。万人向けの書といえます。

また、山中教授の生い立ちやご家族についても触れられていて、興味深いです。

知り合い(山中教授と神大医学部の同級生)の話では、クラブ活動に勤しまれたのか、大学時代は一回も(?)講義に顔を出さなかったことで有名な方だったようですが、今回の成果はまさにホームラン級だと思います。

それにしても、iPS細胞の件だけではないですが、米国と日本の研究開発投資額の歴然たる格差、心配ですね。文部科学省、製薬業界、その他医学&医療関係者には、諸外国に成果を掻っ攫われないよう頑張ってほしいものです。

概要:科学に対する興味について
本文:去年の11月に、この「万能細胞」に関するニュースが流れて、この事に関する本が、すぐ出版されるものと思っていました。しかし、今やっとです。ノーベル賞級の「研究」だというのに、出版界の「反応」、私の予想より鈍かったと思います。
私のように、高卒の女性で、科学に興味を持っている者にとっては、待望の、そして、大変分かり易い本だったと思います。畑中先生と山中先生の「対談」という方法で、このiPS細胞について、初歩の知識から、懇切丁寧な「解説」、本当によく「理解」できました。
ところで、この本の、P50頁〜P55頁の記述に、注目しています。お二人は、一般の日本人の「科学に対する興味」が、アメリカ人に比べて、大変低いのではないか、と述べておられました。アメリカのエアポートの売店にサイエンスの雑誌が置いてある、と。それ程、アメリカの一般の人は、科学に対する関心がある、と。
これって、すごく「重要な記述」ではないでしょうか?今、日本の子供の科学に対する関心が、低くなっているとはよく耳にします。しかし、大人もそうではないでしょうか?大人が、科学に関心がないから、子供も科学に関心を持たないと思う。
この本って、日本の大人の科学に対する関心、という「問題」を、うまく引き出した本だと思う。畑中先生、山中先生、ありがとう、と言いたいです。


概要:すべてはここから始まった!
本文:iPS細胞の作成に成功した京大の山中伸弥教授と
同じく京大の畑中正一名誉教授との対談をまとめたもの。

iPS細胞の現状と課題について、
一般の方向けに分かりやすくまとめられている。

iPS細胞作成の成功に至った道のりや今後の可能性や課題についてはもちろん、
山中教授の人となりが垣間見ることができ、
ますますiPS細胞が魅力あるものに感じられます。


著書名 iPS細胞 ヒトはどこまで再生できるか?
著者名田中 幹人
出版社 日本実業出版社
ASIN 4534043848
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,575
感想文概要:なかなかの良書です
本文:単にiPS細胞に関する現状と将来性について述べられているだけでなく、以前から言われているが、日米の研究環境の違いや、国の科学技術行政や知的財産制度に関する問題点などについても触れられており、こんなことでいいのかと改めて考えさせられます。
文中触れられているように、現状のままでは日本はノーベル医学賞という名誉を得たが、再生医療における莫大な利益という実で欧米に負けてしまうことになるのではと強く懸念する。
その意味で、本書は一般読者のみならず、大学や国の研究機関、また文部科学行政関係者も一読する価値があるかと思う。



概要:しくみは良くわかる。
本文:iPS細胞について一般にわかりやすく解説した書物の先駆けである。
また、山中教授がiPS細胞を樹立するまでの研究がドキュメンタリー風に記述されているので、裏話や生活感の溢れる部分も垣間見ることができる。
将来的に期待される技術については、すでに実現可能なものから希望的観測の範囲にいたるまで多様に解説されている。その中で危惧される生命倫理の問題などについては内容の薄い部分もあるように思う。
しかし、あくまでもiPS細胞についてわかりやすく解説することを目的とした本なので、あえて倫理問題については深く言及しなかったのかもしれない。
どちらにしても、最新科学技術に対する問題意識を高めるには良いきっかけになる本である。



概要:ニュートンよりもよくわかりました
本文: iPS細胞がどうやって作られたのか、ということがよくわかりました。2章に山中教授がiPS細胞を作製するまでの研究の様子が描かれているのですが、時を追って進むので、雑誌のニュートンで何となくわかったつもりになっていたことが、はっきりとわかりました。
 また、4章・5章には、iPS研究を取り巻く問題点・課題が書かれています。再生医療の実現が格差を広げる可能性までは、この本を読むまで考えていませんでした。科学技術の発展を人の幸福につなげることが一筋縄ではいかないことを、改めて痛感しました。

著書名 再生医療へ進む最先端の幹細胞研究―注目のiPS・ES・間葉系幹細胞などの分化・誘導の基礎と、各種疾患への臨床応用 (実験医学増刊 Vol. 26-5)
著者名
出版社 羊土社
ASIN 4758102899
装丁 単行本
価格 ¥ 5,670
感想文概要:通りすがりのバイオ研究者
本文:再生医療に関する最新の知見が網羅されている。
これらの内容に興味のある専門家向けの本であるが、
この分野の概要を勉強してみようと考える人には
向いているかも知れない。

いずれにしても、内容を理解するためには生物の専門的な知識が有る程度
要求される。

著書名 iPS細胞―再生医療への道を切り開く 人工多能性幹細胞 (ニュートンムック Newton別冊)
著者名
出版社 ニュートンプレス
ASIN 4315518360
装丁 大型本
価格 ¥ 1,995
感想文概要:
本文:

著書名 なにがスゴイか?万能細胞 ‐その技術で医療が変わる!‐ (知りたい!サイエンス) (知りたい!サイエンス)
著者名中西 貴之
出版社 技術評論社
ASIN 4774135143
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,659
感想文概要:
本文:

著書名 エスカルコ゛・サイエンス 再生医療のしくみ (エスカルゴ・サイエンス)
著者名八代 嘉美, 中内 啓光,
出版社 日本実業出版社
ASIN 4534041608
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,470
感想文概要:来るべき「再生医療」時代へのガイドブック
本文:京都大学再生医科学研究所の山中教授によって、人間の人工万能細胞に関する論文が発表された。この本の中では昨年(2006年)発表されたマウスの人工万能細胞(iPS細胞というそうだ)解説が載っており、今振り返れば今回の発表がすでに予定された未来のものであったことがわかる
一連の新聞報道を見ても、山中教授の論文に登場する単語やテクニックについて、どうしてそのようなテクノロジーが可能なのか、なぜそんなことが起こるのかといったメカニズムについてはさっぱりわからないが、本書を読めばバックグラウンドについてもなんとなく理解することができる。

この本の筆頭著者はまだ博士課程の学生であるが、他の著名な研究者たちによる難解な「解説書」よりもずっと読みやすく、一般の科学ジャーナリストが書いた本よりもずっと正確さと感じた。ES細胞研究については欧米各国の後塵を拝した日本であるが、いまこそ来るべき再生医療時代のトップを走ることができるかもしれない。そのためのリテラシー教育のためには絶好の書といえるのではないだろうか。

概要:先端医療がわかりやすい
本文:再生医療や生殖医療の倫理について興味があるのですが、教科書や授業の概念的な話よりよほど理解しやすかったです。ES細胞のような「再生医療」という分野にかかわる研究を「わかりやすく解説」といってる本はたくさん出ていたけど、この本は本当にわかりやすい。体の中の細胞がどんなふうにできていているのか、っていう基礎的なとこから先端の研究までカバーしているし、専門家しかわからないような言葉遣いは少なくて、専門用語が出てくるときはちゃんと解説をしているから、高校生とかでも十分読めるのではないでしょうか。高校のころに読んでいたら生物系に行ったかも、って思います。

概要:新しい医療を待ちながら。
本文:つい先日(2007年3月19日)NHKのBSハイビジョン特集で『サイエンスロマン 不老長寿への挑戦 人間に秘められた再生力』という番組を見ました。森本レオさんがナビゲーター/聞き手役の徐福(秦の始皇帝に命じられ不老長寿の秘薬を探して終生放浪した人物)の一人二役をユーモラスに演じながら、独特な、優しい語り口調で現代の再生医療の最前線を解説してくれる番組です。
それだけソフトな演出を必要とするほど、再生医療という技術が、私たちの馴染んできた医療とは違う世界を開こうとしているからでしょう。そう遠くない未来、例えば、クローン細胞や自分の細胞から健康な臓器を作って悪くなったものと取り替える…。そんな世界は、多くは悪夢として描かれるSF(サイエンス・フィクション)の映画や小説でしか、私たちは知りません。知らない世界の扉を開くには恐怖がつきまといます。ホラー作品の仕掛けを考えるまでもなく、知らないものは、怖いのです。

ですが、本書はまず、再生医療が良く知っているものであることを教えてくれます。輸血って再生医療だったんですね! 臓器移植だって人工臓器だって、もう私たちには馴染みのあるものです。そういった技術の地続き上にあるものとして再生医療が紹介されているので、再生医療の中核を担う遺伝子や細胞、特に「幹細胞」や「ES細胞」に関する記述も落ち着いて読み進めていくことができます。
上記の番組でも核になっていましたが、これからは医療技術の進歩が報じられる上で「遺伝子」よりも「幹細胞」や「ES細胞」が注目を集めていくことでしょう。本書ではそれらがどういうものなのか、何が出来て何が出来ないのかを、細胞の構造(学校で習ったレベル)や遺伝子の働きから説き起こしてくれます。一方で専門の論文誌に発表された最新(昨2006年)の研究成果までが解説されているので、これ一冊で、新しい医療の世界を待ち受ける準備が整います。
また、文章がとても分かりやすく図解も豊富で、生物で好成績を取ったことのない私でも読み通すことができました。更に、各章のタイトルには文学作品やSFのパロディが多く、思わずくすりと笑いながら、楽しく読める読み物にもなっています。SFの作品名をもじったタイトルに笑いを誘われながら、最新の医療技術を理解していけるところに、もしかしたら本書最大の仕掛けがあるのかも知れません。

著書名 IPB特許・技術調査レポート「幹細胞技術と再生医療」~日本発iPS細胞の実用化に向けて
著者名
出版社 アイ・ピー・ビー
ASIN 4902226111
装丁 単行本
価格 ¥ 99,750
感想文概要:
本文:

著書名 Newton (ニュートン) 2008年 06月号 [雑誌]
著者名
出版社 ニュートンプレス
ASIN B00178XE4I
装丁 雑誌
価格 ¥ 1,000
感想文概要:
本文:

著書名 生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)
著者名福岡 伸一
出版社 講談社
ASIN 4061498916
装丁 新書
価格 ¥ 777
感想文概要:生命科学がテーマなのに文学的に魅了される素晴らしい新書。
本文:新書好きなので、いろいろな新書版を読んでいるけど、
自分の好きな新書ベスト3に間違いなくランキングされる本。

本を読むときは結構スピードをつけて、
ガガガガーと読むタイプなのだけど、
必要になるべくして読むスピードを落として考えたり、おお!って思ったり、
他の本にはないような独特の判断停止を与えてくれるという意味で良い。
サイエンスなのに文学的な本。

『知的生活の方法』(渡部昇一:講談社現代新書)

が、新書本の中では、僕の中でダントツの名著なのだけど、
それに次ぐ、あるいは、それと同等の価値を持つくらいの名著。

「生物とはなにか?」を分子生物学の観点から、
研究の歴史的な変遷をたどりながら、福岡氏の説も交えつつ、
記されているのだけど、一般向け科学書というよりは、
研究・研究倫理・ヒトとしての在り方について、
ベストなバランスでネガティブな事実も記すことで、
人間・アカデミズムの在り方を提示しているような本な気がする。

- 生命とは動的均衡(dynamic equiblium)にある流れである。

- 秩序は守られるために絶え間なく壊されなくてはならない。

DNA・細胞などの専門的な内容ももちろん面白いけど、
生命をめぐったヒトのあるべき姿について、
アカデミックフィールドで福岡氏が感じた汚い部分も交えることで、
(研究社会の中で生き残るために起こる人や組織との軋轢など)
いい揺さぶりを与えてくれる本。

概要:詩的ミステリーの傑作
本文:著者は分子生物学者。人類がDNAの「地図」を解きあかす、その黎明期の物語が、スリル満点、たくみな比ゆに満ちた、詩的な文章で語られる。

読みはじめてまず気づくのは、言葉のえらび方と、その配置の美しさ。この場所にはこの言葉しかない、ほかに代わる言葉はないと読むものに感じさせる。
たとえば第三章、「物質のふるまい」「研究の質感」といった表現、あるいは第一章、ロックフェラー大学の図書館を描写した一節。
「実験の合間に、私はしばしばその地下道を抜けて二十四時間開いている図書館に行った。そしてよく手入れの行き届いた気持ちのいい苔色の椅子に深く腰をかけてそっと深呼吸をした。静謐な図書館はふだんあまり人気もなく、ひとり日本を飛び出してこの地にやってきた私にとって心安らぐ場所であり、人知れず感傷にひたれる場所でもあった。」(p.17)

読みすすめるうち、文体だけではない、ミステリーとして、ストーリーのおもしろさも兼ね備えた本だということがわかってくる。
緩急をつけた展開の巧さ、そして結末のあざやかさ。

何よりも「生命」ということについて、分子生物学の視点から、しかしその枠にとらわれずじっくり思索をふかめた末にみちびかれた、ひとつの答え。
科学の可能性からも、同時に限界からも逃げない真摯さを感じる。
それはきっと、なぜ生物は「生きて」いるのか、そもそも「生きて」いるとは何か、少年の日に抱いた最初の問いを、多忙な研究生活の中にあっても、著者が守りぬいてきたからなのだと思う。

目にはみえないもの、ヒトの身体能力や感覚器官の外側にある世界の存在を、私は信じている。
見えないものの重要性を強調するために、「科学がすべてじゃない」とか、「遺伝子の謎解きは、人間が踏みこんではいけない領域だった」と口にしたこともある。
けれど、その「科学」や「遺伝子」について、そもそも人類が何を知っているか、何を知らないか、私はちっともわかっていなかったのだ、と目をひらかれる思いがした。

知識そのものが善や悪なのではない。
そこに利用法を見出し価値を付け加えるのは、結局、それぞれの人間なのだろう。


概要:タイトルと内容が違いすぎる
本文:科学者が書いたにしては、日常の愚痴が・・・
モット タイトルどおりの 生命と何か、無生物との間の
ことを科学的に書いてほしい。



概要:人間は絶え間なく変わり続けている・・・
本文:人間の体は数週間で物質がいれかわり、数週間前の自分と今の自分は違うのだと、前にもどこかで読んだことがあったような気がするが、この本ではそのあたりをより詳しく「分子生物学」の視点から書いている。

私たちが食べた分子は、瞬く間に全身に散らばり、一時、緩くそこにとどまり、次の瞬間には身体から抜け出て身体のありとあらゆる部位にちらばる。それは臓器や組織だけでなく、一見固定的な構造に見える骨や歯ですらもその内部では絶え間のない分解と合成が繰り返されているそうだ。

生命とは何か。
生命体は、たまたまそこに密度が高まっている分子のゆるい「淀み」でしかない。しかも、それは高速で入れ替わっている。この流れ自体が「生きている」ということである。

なんとも不思議な視点であり、サイエンス系の簡単な読み物として、とても読みやすく優れている本だと思った。

概要:タイトルが間違ってる
本文:「生物と無生物の間」という題名にひかれて読みましたが、全くの期待はずれでした。我々が明らかに無生物と判断できるものと、明らかに生物と判断できるものの間には、当然の事ながらあらゆる段階が見出されるわけですが、その境界を一意的に決めるという事はあくまでも定義の問題でしかありません。要は人それぞれに何とでも言えます。

掲げたような題名に適う内容とするならば、少なくとも、生命に関する哲学的な考察について、今までに無い科学的な論拠を与えてゆくような発見が必要です。「動的平衡」云々は、全く目新しい内容でもないし、ただ事実をその通りに言っているだけで、なんら哲学的問題に訴えるものがありません。

人によってはこういう内容の本を楽しめる方もいらっしゃると思いますが、とにかく題名が決定的に間違っています。

文学的表現、詩的表現に優れているという評もあるようですが、そちらも全く理解が出来ない。

優れた文学というものは、一つの言葉、一つの文章が、その全体に対して切り離せない関係を結び、一つの生きた世界として提示されるものです。そのような文学は、有限な文字数の中に様々な関係を発見できるような、とてもリアルなものです。

それに対してこの本で披露されている文学とは、局所的な技巧の足し算に過ぎず、そもそもが浅はかなカッコつけか、或いはレベルの低い通俗的読み物でしかない。テーマとも関係がないし、裏テーマがあるんじゃないかなんていう深読みさえできない。

これが文学として評価されるのであれば、理系の教育レベルだけでなく、文学的感性もかなり危機的状況にあるのかもしれません。

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