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著書名 トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして
著者名大野 耐一
出版社 ダイヤモンド社
ASIN 4478460019
装丁 単行本
価格 ¥ 1,470
感想文概要:トヨタの真髄は派遣の使い捨て
本文:トヨタは日本での生産ウェイトが高い珍しい企業です。
なぜなら米国でも欧州でも労働環境改善の動きが激しく、米国トヨタでは
工場の従業員に平均時給3000円程度が割り振られており、派遣社員への将来的な
正社員への雇用義務もあり、法律で厳しく遵守させられます。

一方日本では派遣は3年経てば正社員にしないといけない、とか正社員を派遣に置き換えては
ならないという「ルール」がありますが、そのルールの裏をついて実質派遣社員を
使い捨てて成長してきたのがトヨタ自動車の正体だったりします。
トヨタの派遣の実態の面白い映像はYouTubeなどでゴロゴロころがっていて見ることができますが、
半年契約で毎日残業させて手取り20万、寮で5万引かれ部屋は3人部屋でプライベートもない
なのに作業は正社員とまったく同じで20から30kgの荷物を一日1000箱組み上げる
仕事をさせられる・・そんな悲惨な生活をトヨタの期間工たちは毎日行っており、その血と汗で作られたのが
プリウスとかカローラなのです。

トヨタはクーリングオフという手法で派遣期間を悪用し、法律の裏を突き社会保障の無い
派遣社員を増やし続けています。

http://jp.youtube.com/watch?v=cDCB_efZSDY
この映像の中盤からそのトヨタの実態への答弁がありますが、こんなトヨタを手放しに
褒め称えることが果たして正しいのでしょうか?
私には自社の工員の誰もが自社の車が買えるようにと高給を与えたフォードの創業者と今のトヨタがえらく対比的に見えてしまうのです。

概要:これは面白い!
本文: トヨタ生産方式の実践者による解説本であるが、そこに受け継がれる歴史の重みと普遍性、メッセージを感じることができます。

 日本人による日本人のためのトヨタ生産方式が、世界で大いに活躍していることは極めて奇妙であり、当然であり、誇らしいことだと思いました。

 30年の時を経て、今なおおすすめの一冊です。


概要:トヨタ生産方式の教科書
本文:トヨタ生産方式について、解りやすく説明している。トヨタ生産方式の教科書と呼べる本である。
「脱規模の経営をめざして」というのは、大企業病に罹らないための方策かもしれません。
なぜを5回繰り返すという話題があります。
なぜを5回繰り返せば、より本質的な問題に辿りつくか、より幅広い問題に辿り着くかもしれません。


概要:初心者から上級者まで幅広く応えるトヨタ生産方式のバイブル
本文:20年ほど前、ものづくりやトヨタ生産方式に関わる前、その領域で初心者でありながら、読み通すことができ、トヨタ生産方式はどのようなものか初心者なりに理解することができました。
そして現在、ものづくりの現場でトヨタグループのOBの下でトヨタ生産方式に携わって一通りの知識がついたあと、この本を読み返すとそこにはトヨタ生産方式の本質が明確に書かれており、初心者から上級者まで幅広く応える本です。
わたし自身この20年間、何十回いや百回以上読み、今なお、ことあることに目を通す、まさにトヨタ生産方式のバイブルです。

概要:大野耐一の・・・
本文:「巧遅は拙速に如かず」大野耐一が好んで使った言葉だという。製造業はそうではなく拙速は巧遅に如かずでなくてはならない。
とくにトヨタを含む自動車産業などは安全をどれほど追求したとしても、かならず一定数の「被害」が出るからである。
トヨタの不祥事はあまりマスコミに書き立てられないが、それはメディアの巨大スポンサーだからだ。電通もそれを許さないだろう。そのあたりは大手メディア以外で報じられているからそちらを参考に。
リコール隠しなどでミツビシは相当叩かれたが、タイヤの脱落などはどのメーカーでも平均的に起っているらしい。
冒頭のことわざが怨念のようになってトヨタに残っているのかトヨタには拙速な車しかつくられていない。
しかも耐久消費財としての寿命も極端に短い。トヨタに限ったことではないが・・・
欧州車のような長寿命の車を作るのが日本のリーディングカンパニーとしての責務ではなかろうか。

著書名 トヨタ式「改善」の進め方―最強の現場をつくり上げる! (PHPビジネス新書)
著者名若松 義人
出版社 PHP研究所
ASIN 4569691897
装丁 新書
価格 ¥ 840
感想文概要:「改善」を生み出す組織のリーダに必要な技量、組織全体が身につけるべき姿勢と風土を簡潔明瞭にまとめている
本文:200ページ程度の量で、非常にうまくまとめられている本です。
一般的なかんばん方式やアンドンなどのトヨタでの改善の結果生まれたやりかたも簡単明瞭に説明されている上、そういったやりかたを生み出した力がどこから出てきたのか、またそれをわれわれが適応しようとした時にどうすればよいかがよくわかります。

特に役に立ったのは、改善を生み出す組織の作り方であり、組織の管理監督者が持つべき技量と、組織全体が身に着けるべき取り組み姿勢と風土についてしっかり説明されているので、表面的な改善提案などをまねるだけではなく、根本的に社員の意識を変えていく上で非常に参考になった。

概要:厳しい競争の中で培われたトヨタの論理
本文:いわゆる「トヨタ式」の概略と、その周知徹底法が書かれた本。

世界一の自動車メーカーであるトヨタ自動車にも当然欠点がある(たとえば、下請けいじめ(この本では戒められているが)や、在庫がない場合の対応など)。この本に触れられた方法にもおそらく欠点があろう(だから、この本の方法論は1つの選択肢ぐらいに考えた方がいいかもしれない)。だが、世界的なメーカー間の厳しい競争を勝ち抜いてきたトヨタのノウハウは、仕事にも、現代社会を考える上でも有益な本であり、新書ゆえか安いこともあるので、星5つ。

概要:適用領域の広い、トヨタ式改善の手引き書。
本文:改善というと、製造工場やものつくり職場といった見方が多いが、それだけではない。
製造部門、間接部門、設計部門、管理監督部門それぞれに改善の余地が見つけられる。
この本には、改善を行うにも手順があるんだよ、という事が明確に書かれている。
ここがシックスシグマなどでも研究され、取り入れられ、なおそれでも勝ち続けられる
トヨタ式の強さの理由の一つだと思う。
新書むけらしく、読み易く、間口を広げた内容だが、十分に濃い、他書とは別の視点も
みうけられる、経営術、生産管理術の導入書。
良書です。産業人とくに工業関係の方におすすめします。

概要:メーカーだけでなく、組織一般に役立つ。わかりやすい。
本文:前半はいわゆる「かんばん方式」を中心とした、メーカー特有の「改善」について述べられている。
確かにその部分も一般組織に応用して考えることができて有用であるが、この本のキモは後半部分であるといえよう。

経営者が大幅な「改善」を打ち出すには、組織をどう動かせばよいのか。
それは企業にもメーカーにも限らない、一般的な組織において重要な課題である。
新書という限られたスペースの中で、そのエッセンスだけをコンパクトにまとめた良書である。

概要:初心者向けでありながら、決定版
本文:廉価な新書版なのであまり深いことは期待せず、軽い気持ちで読み始めたのだが、いい意味で期待を裏切られた。

いままで「トヨタ本」を何冊も読んできて、多くの本について物足りなかったのは、単に「トヨタのここがすごい、あそこがすごい」というだけの本が多いということだった。

確かにトヨタがすごいのはわかる。
でもそれをひたすら賛美されても、こっちとしては少々しらけてしまう。

本書の特徴は、「トヨタ式」の基本をあくまでわかりやすく解説しつつも、それを実際に導入するにあたってどんな問題が起きるか、それにどう対処するべきかまでが、しっかりと解説されていることだ。

著者は多くの企業にトヨタ式改善を指導しているというだけあって、そういった「生きた情報」を持っている。
そしてそれこそが、今までのトヨタ式改善の解説本に決定的に足りないことだったように思うのだ。

若松氏の著書は数多く出ていて、売れ行きもいいという。
私も他に1、2冊読んだことがあるが、本書が一番氏の本質が出ている気がした。
売れている秘密の一端がわかった気がする。

初心者にも、何冊かトヨタ式解説本を読んできた人にもお勧めできる一冊。

著書名 トヨタの闇
著者名渡邉 正裕, 林 克明,
出版社 ビジネス社
ASIN 4828413995
装丁 単行本
価格 ¥ 1,365
感想文概要:トヨタの闇は本書で伝わりきるのか!?
本文:読後の感想として、純粋に感じたのは「言うほどヒドくないかな」ということだ。
大企業といわれるところであれば、多かれ少なかれ同じようなことがおきていると
思ってしまうのは私の感覚が麻痺しているのだろうか。

また本書の批判は基本まっとうだと思うのだが、一部違和感を感じるところもある。
例えば、年収の比較をトヨタと他の外資金融とか総合商社とか比較して、報酬が低い
と言うが、メーカーとそれ以外を比較しても利益構造がそもそも異なるし、従業員数
も全然違っていて、むしろ一人当たりの利益額を考えれば当然なのではないだろうか。
また、リコール数についても、絶対数が自動車メーカーで最も多いというが、世界で一番の
生産台数であるから、その可能性は高く、むしろその割合が少ないことは褒められるべき
ことである。

上記のような点でデータの使い方が本書は下手であると感じる。
また上記のようなデータ以外のところの多くは、被害者の方のインタビューを掲載しており、
極めて一方的であるため、トヨタ本社側の言い分と水掛け論的であり、イマイチ説得力に
欠けてしまう感が否めない。

そういった意味で本書はやや迫力に欠ける物足りなさが残る内容だった。

概要:警鐘をならすという意味では評価できるが
本文:渡邉氏は大企業の存在があってこそのアンチジャーナリストに成り下がろうとしていることを果たして自覚しているか、していないか。そもそも元からそういう性格なのか。

トヨタ礼賛に警鐘を鳴らす意味ではこれが世に出る事に意味はある。が、彼の運営するサイトの企画記事は半分以上がアンチ企画(事実に基づいた記事ではある)なので、どっぷり浸かると自分も不平屋になる可能性がある。自己を保てる自信があれば見ても良いが、1ヶ月1890円ははっきり言って高い。

概要:闇があるのはトヨタだけなのか?
本文:職業柄、多種多様な製造業の方々とお付き合いしており、当然トヨタとも、トヨタのティア
ワンメーカーとも付き合いがあります。

確かに本書の指摘するとおり、トヨタは巷で言われているような洗練された企業像からは
程遠く、超がつく程の体育会体質、グループ各社ですら序列が決まっており、トヨタで
偉くなるには頭の中身は勿論、精神的にタフで無いとやっていけないのだろうと思います。
その強烈な社風故に、落伍していく人も多いと聞きます。

そういう知識を持って本書を読むと「そうだったのか!」というよりは「少しでもトヨタと
付き合いのある人には当たり前過ぎる話」としか感じられませんでした。

そのトヨタの社風とか仕事の進め方を100%肯定する訳ではありませんが、トヨタに限らず
私の付き合っている製造業のメーカーは、好業績で「優良企業」と言われるような会社ほど、
似たような体質を持っています。

プラスアルファでこの本でムカついたのは結論が無いこと。文句垂れるだけ垂れて、お飾り
で最後チョコチョコっと触れてお終いか、みたいな。コバンザメですね。

概要:広告費はペンより強し
本文:トヨタをスッパスッパ切っている視点、過労死などの実態を取り上げて批判している点は評価できると思う。「糊しろのない仕組み」であるカイゼン、Just in time の仕組みへの批判は的を射ていると思うし、ビジネススクールで取り上げられるこれらのトヨタの競争源に内在する問題点を指摘している点では意味がある。

ただ、リコール率99%など、一部の数字は作為的に見せているのではないかと感じる部分はある。もちろん、トヨタ以外の自動車メーカーの数字もきちんと取り上げているのでよいのではあるが。。

何はともあれ、不祥事があっても他の企業は大きくとりあげられるが、トヨタにおいてはすべてのマスコミが過剰に取り扱うことを自粛することを公言してる点においては画期的な著書だと思う。

まさに、「広告費はペンより強し」ということだ。

概要:ずれを感じるが、出版自体がマル
本文:トヨタの悪口本。

ふたつの柱から成っています。
ひとつは、トヨタが各メディアに出している膨大な広告のために、メディアはトヨタを悪く書けないこと。
ふたつめは、トヨタが、言ってみればトヨタ経という新興宗教集団であること。(本文中にそのような表現があるわけではなく、私の理解です。)

ひとつめのことがあるために、この本を出版したこと自体が大変意味のあるものになっています。

ただし、ふたつめのことについては、内容に少々ズレを感じました。
新興宗教団体というのは私の理解で、本文中では、「プチ北朝鮮」という表現を使っています。
仕事の時間もプライベート時間も、みなトヨタ様にささげつくすことを要求されている、ということです。
かばうわけではありませんが、少し前までだったら、日本の会社はみなそういう共同体的なところがありました。
多くは村社会程度の共同体であり、トヨタはもっと縛りのきつい、新興宗教団体的な共同体である、というだけの話です。
また、過労死や自殺、御用組合的な労働組合、といった問題も書かれていますが、何を今更。
そんなのは、村社会の会社だってざらにある話です。(もちろん、だから良いことだと言っているわけではありません。)

問題は、こと程度のことすら、これまで書けなかった、というところにあります。
そして、そこに、それを書いた、この本の価値があると思うのです。
奮発して5つ星です。


著書名 トヨタの上司は現場で何を伝えているのか (PHP新書)
著者名若松 義人
出版社 PHP研究所
ASIN 4569690645
装丁 新書
価格 ¥ 756
感想文概要:トヨタとGoogleの類似点
本文:本書を拝見して思ったことは、

「トヨタとGoogle、そして一流経営コンサルティング・ファームは似ている」

ということである。

HBS等が80〜90年代にトヨタを勉強し、それを一流コンサルティング・ファームが世界中の企業に売り込んだ。その後に、大学ベンチャーで非常に優れたアイディアと技術を持った若者がオモローなシステムを開発し、その企業の拡大をコンサルティング・ファーム経験者やIT企業経験者が支援した。それがGoogleである。

本書に書かれており非常に重要なことで、Googleが実践している(らしい)ことは以下である。

1. 将来を予測するのは困難のため、とにかくやってみる(トライアンドエラー)
2. 手を汚すような現場の仕事をする

Googleではシステム運営という地味な作業を一流のエンジニアが行い、実際に何が問題であるのかについて知るという現場主義である。成果が出るまでには時間がかかるため、少しでも早い段階で取り組むことが重要である。そのため、トライアンドエラーという文化が根付いている。ただ、Googleでは失敗に対してどのように扱っているのかは分からないが、トヨタでは失敗を共有するために、失敗に関するデータを残し、共有化を徹底している。ラインを止めてまで問題点を洗い出すというのもまさに失敗の共有化のひとつの方法である。

本書を「ふんふんと」読んだ後に、どれくらいのことをあなたは実践できるだろうか。おそらく、10%もできれば良い方ではないだろうか。なぜなら、多くの人が何気なく考えてしまう思考方法とは真逆だからである。


また、トヨタは小さな改善のチャンピョンとして言われることが多いが、根本的な改善を考えることを非常に重要視している。その発想はPanasonicでも同様であり、ある日突然「この製品の製造コストを3割カットね」と軽いノリで言われ、現場が既存の考え方を捨てて、新しい考え方で取り組み、気が付けば3割カット以上をサクッと実現するという結果を生んできたのである。

トヨタとPanasonicは似ており、Googleとも似ている。そして言えること。

トヨタはお金が全くない頃から、莫大な投資をしていたということ。つまり、あなたの企業で「うちはお金がないから投資なんてとても・・・、トヨタさんは別格ですから」と言うのは、単なる言い訳なのである。

概要:人が人を引き上げ育てる トヨタ
本文:会社の強みは 何といっても 人材にあるのではないか

人材を ”財” にする言葉がいっぱい詰まっている。

言葉を発しても 相手に伝わっていなかったら ただの掛け声に過ぎない。
言葉と行動が実践されて 初めて現実となる。現実から また 言葉が生まれる。

 アイデアの賞味期限は短い。しっかりやれではわからない。段取り八分ができるには・・など

若松氏がトヨタでの経験をもとに 人材が⇒人財に なる言葉をわかり易く説いた本です。


概要:世界のトヨタの強さの秘密
本文:トヨタ自動車工業の元副社長大野耐一氏のもとで「トヨタ生産方式」を身につけ、実践し、トヨタ以外の企業にも普及を図った若松義人氏による一冊。

トヨタは世界最大の自動車メーカーになろうとしている今でも、なぜ成長を続けられるのか?
そこには始祖・豊田佐吉、創業者・豊田喜一郎の残した意思・言葉があり、それを受け継ぐ文化がある。

これだけ大きな会社になればどこにでもカネをかけてやっているんだろうと思われがちだが、その根底にあるのは「人を育てる」ことにあるという。
現場の社員が自分で考え、問題を改善できるようになること。問題があることは改善し、伸びる余地があるということ。など世界のトヨタの強さの秘密が地道な努力の積み重ねにあることがわかる。

概要:如何に人を育てていくのか
本文:「如何に人を育てていくのか」
内容は一言で表すとこのようだと感じます。
トヨタ流の自己啓発本です。

トヨタならではの名言がふんだんに使われています。
人とはこのように育てていく、育っていくのだと分かります。
トップの利益を上げ続けているだけのことはあるなと感じます。
考えることを常に続けていかないと成長していかないということが痛いほど分かってしまいました。
いいところは素直に真似する。ただし、同じことをやったのでは意味がないからさらにひと工夫したものになるように改良する。それを繰り返し続けていくことがパフォーマンスの維持・向上に繋がっています。
ただ、ここまで優秀な人ばかりを作り続けることによってはっきりと社内で格差ができてでしまうのではとも感じた。
自分の努力次第で現場の作業員から社長にまで昇格することができる反面、考えることをしない人、考えることをやめた人はどうフォーしていくのかと考えてしまう。
大企業で社員数が膨大なだけに人材は貴重だという主張していながら考えるのは上層部だけというようで多少矛盾を感じた。
常にポジティブに前を向いて働くことが大切だということは簡単なようだが非常に重要だと言うことを再度感じた。

とても勉強になる読み終わって納得がいく一冊でした。


概要:ついて行くにはそれなりの環境が必要かも
本文:会社から、読んで感想をまとめるよう課題として渡され、読むことになったのですが、確かにこの内容は、こんな人材が育ってくれれば会社にとって素晴らしいだろうなという第一印象でした。
色んな名言があり、逸話があり、それぞれの人財の物語を読みながら、読む側にも意識改革を興させる。そんな内容だが、それは全て「改善を続ける事が出来る人とは」というテーマに収斂されるように感じた。
ただ問題は改善を続けるというのは終わりが無く、ものすごく精神的負荷が掛かり、それを続ける人間には相当の負担だろうなとは思う。かく言う私もナマケモノの部類なので、これについて行くにはかなり時間が必要となるだろうが、そんな私でも意識のどこかは少し変わったような感じがする。部下を持つ立場の方には読んでもらうと良さそうです。

著書名 トヨタの正体―マスコミ最大のパトロン トヨタの前に赤信号はないのか
著者名横田 一, 佐高 信, 『週刊金曜日』取材班,
出版社 金曜日
ASIN 4906605133
装丁 単行本
価格 ¥ 1,050
感想文概要:世界のトヨタも普通の企業
本文:本書は「週刊金曜日」というスポンサーや広告に頼らない雑誌から生まれた本である。
それゆえ日本最大のスポンサー企業であるトヨタ自動車についても堂々と批判的な記事
を書くことができる。
これは日本のマスコミとしては喜ばしいことであるように思える。

内容としては、トヨタの労働環境や企業体質などについて書いているものであるが、
サービス残業や過重労働、メンタルヘルス、労働組合の馴れ合いなどはどの企業でも
抱える問題ばかりでもあるような気はする。
ただこれらの実態が中小零細企業ではなく、世界のトヨタであるがゆえにセンセーショナル
であることは認められる。
ただそれ以上のものではないだろう。

結局のところ、多少の行きすぎはあるにしても、トヨタという企業が特殊で悪徳というわけ
ではない。
企業とは利益を追求するものであるからである。
とはいえ、このような実態を続けることがイメージダウンにつながるとわかれば、おそらく
労働環境も企業体質も変えていかざるをえないだろう。
それもまた、企業というものだからだ。
ただ実質的に今のところそれを実感できる(もしくはうまく隠匿し続けられている)状態に
なっていないから現状のままなのである。

その原因がどこにあるのかといえば、それは偏に、金さえもらえれば批判し、暴露すること
を忘れてしまう日本のマスコミの不甲斐なさにあるのではないかと思われる。
本当に糾弾されるべきは、金に目が眩んだ日本の大マスコミなのでは?とも思うのだが、
いかがなものだろうか?

概要:批判的で偏った見方だと思うが・・・
本文:率直な感想は、
 
 「こういう視点もあるだろうが、あまりに偏った見方で批判的すぎる」

 書かれている内容を思いつくまま箇条書きにすると、

 1、内装が豪華なだけのうわべだけの自動車づくり
 2、圧倒的な宣伝広告費でマスコミを押さえ込む
 3、利益追求で周りのことや人の心も考えない企業体質
 4、コスト一辺倒でおろそかにされる安全対策
 5、表面だけの環境対策。消費者は宣伝広告にだまされている

 一つ一つに反論はありますが、「あぁ、ただ出る杭を打つことだけにとらわれ
ているなぁ」と感じたのが 4 の項目。
 仕事柄、トヨタさんの安全対策には泣かされるほど安全対策に気を使われてい
るのがトヨタ自動車さんです。 はっきり言って、他のメーカーさんとは比べも
のになりませんし、「こんなの無駄でしょう」と思うぐらいの対策が施されてい
ます。
 それをある一つの死亡事故(これはこれで不幸なことですが・・・)を取り上
げて論ずるあたりが筆者の「偏った視点」と感じられる部分で、これだけで「読
むに値しない本」と思わせてしまうところが残念です。

 5については一部参考になるというか、「おぃおぃ、トヨタさんの裏表が残念
だよ・・・」という内容がありました。
 それが、

  「全車種平均燃費の悪化」
      と
  「カルフォルニア州環境対策法律への反対表明」

 プリウスなどハイブリッド車で環境対策をアピールしておきながら(ハイブリ
ッド車に関する見解はイマイチの分析です)上記のようなテイタラクはないべ。

 まぁ、本書が出版されてからすでに 年経過していることと、筆者の「偏った
視点(分析)」で書かれた本ですから現在はどのようになっているかは疑問です
が・・・・

 とにかく本書の筆者には、「悪いところは指摘し、良いところは誉める」とい
う「中立的な立場」から本を書いていただければと思った書籍でした。

概要:追求がまだたりない。
本文:自分は、20数年まえからトヨタに出入りしているが、昔は、今ほど、奢りの雰囲気を、みなかったが、最近は、工場内を歩いているだけで、その臭いがプンプンしてくる。また、工場内は、派遣ばかりで、それを指揮する正社員はわずか。装置などでいろいろ訪ねても、派遣ではわからない。下請けの社長さんは、購買の若いねーちゃんに文句をいわれ、泣きながら(実際は心のなかで泣いている)請求書をもってかえったとか、いじめとか言っているが、そんなにあまいものじゃない。トヨタの車を買ったが、2回続けて、初期不良、さらにひどいのは、自分で修理したり、サービスにトラブルシューティングを施したりとどっちが、車屋なのかわからないこともあった。とまあ、文句をあげればきりがないが、昔に比べれば、頭ばかりでかくなって、体がやせ細ってきている人間のような状態(ある意味宇宙人のような体型を連想させる)で、土台から崩れてきている気がするのは、自分だけではない。関わっている人の何割かは、そう思っている。

概要:ほんとなのかな。
本文:私はそれこそマスコミで騒がれているトヨタしかしらないのでこの本を読んで本当の姿なのかなあって思ってしまいました。実際問題、友達からトヨタのせいで雨が降るとトヨタの輸送のせいで道が渋滞するとか聞いたことがあるし、働く勤務状態も大変というのを聞いたのでこの本に書かれていることもあるのかなって思ったりして。もっといろんな方のトヨタの見方が知りたいなあって思いました。

概要:闇は闇でも「白い闇」
本文:私の勤務先においてもトヨタは大株主でありますので、この本を読むときの
リアリティーは無関係の方々とは異なります。
そんな私の目から見ても、著者たちはなかなかよく見ているなと思いました。

特に補助金をせしめるやり口は巧妙で、下請けを絞り上げる事以外にもボロ
い儲け方をしている事がちゃんと説明されています。
改善活動にも初期投資が必要ですが、これらのような手段で捻出されているから
できるのではないでしょうか。

それができない中小企業は外国人労働者にたよらないといけないわけですが、
そんな労働者の子息たちの日本語教育のためにNGOがトヨタに資金提供を
お願いしても、「税金を払っていることと全国に工場があるので特定の地域の
団体に寄付はできない」と断られるわけです。
しかしトヨタは自民党には7000万円も年間に政治献金しています。トヨタの
車を買った人たちの政治的信条はさまざまであるはずなのに、特定の政党に
寄付する事だけはOKなのでしょうか。

連続二直の大変さも経験した私にはわかります。星1つの評価をしている人たちは
そんな経験などほぼ無いでしょう。

かんばんについては補足しておきたいです。月度の生産計画に対する平準化で
かんばん運営するのが基本なので、次月(N月)の確定情報とN+1月・N+2月
の内示情報が比較的正確なトヨタの発注については業者の立場からすれば
比較的やりやすいかも知れません。
また、かんばんは道路を倉庫代わりに使っている点も本書指摘の通り。
今でこそ鉄道での輸送を増やしつつありますが。

同じ闇でもトヨタの場合は白い闇でしょう。闇である事に部外者は気づきにくい。
しかしトヨタも自ら招いた二極化でレクサスと軽自動車・小型車しか売れなくなれ
ば、企業としての立場も変わらざるを得なくなるかも知れません。
タコが自分の足を食べて成長などできるはずもないからです。
企業の役割は政治介入ではなく、もっと別の事にあるのではないでしょうか。
本書の指摘はその点からも真っ当と考えます。

尚、車そのものの出来についてはニューモデルマガジンXの「ざ・総括」を
読んでおけばよろしいのではないでしょうか。

著書名 元トヨタ基幹職が書いた 全図解トヨタ生産工場のしくみ
著者名青木 幹晴
出版社 日本実業出版社
ASIN 4534042469
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 2,100
感想文概要:トヨタシステムの概要
本文:トヨタ系で働いていますが、かんばんについてよくわからないので購入しました。
本の内容は、少々物足りなかったり、少々深かったり、まちまちです。
入門レベルというか、トヨタシステムの入門としては、十分満足できます。
他の入門書とは、実例が細かに入っている点、改善事例が多いことで
かなり、違ったイメージを受けます。

※個々の知識(工程管理、原価管理等)は、別途勉強しておくと
より深く意味がわかるかも知れません。

トヨタの生産システム、改善活動がざっくりとわかるように書いてあります。
原価低減と流れ生産で、無駄を省き、利益を上げる。
常に付きまとうのは、地道な改善活動だということ。

原価に関しては、基礎知識が無いため、私には、少々難しかったです。
基本をしらないので、トヨタ方式の意味が判りませんでした。

本の趣旨からは外れますが、
特に知りたかった”かんばん”について、
少々歴史を踏まえながら説明がされていて、
あ〜なるほど、そうだったんだと素人ながらに感心しました。


概要:トヨタ生産方式の入門書として最適です!
本文: これはおもしろいトヨタ生産方式の絵本です。

 トヨタが素敵な会社であることと、日々の努力が大切だということを考えさせてくれます。

 かんばんというかけ声の下に御輿をみんなで担いでいるようなイメージを持ちました。

概要:部外者がトヨタ方式を理解するために必要なステップ
本文:本書がなければ、トヨタ生産方式の理解は関係者以外には難しいのは間違いない。本書は工場見学の際にも詳細に説明されない点を多く解説している点で類書と一線を画している(工場見学の機会があるならば、前に一読すべき最良の書である)。

例えば、藤本隆宏・門田らの著作群を読み込んでも、コストテーブルの実態やカンバン循環のルート設定の現実は分かりにくい。念のため、大学院などの教育現場で使われることの多い藤本の「生産マネジメント入門」を参考として読めば、MOT教育における現場知識の理解が本書なしには難しいと認識できるだろう。

ただ、本書の対象としている読者(製造業の概要説明を欲している人々)にとっては高品質の内容ではあっても、下のレビューで記述されているようにこれはあくまでトヨタ生産方式の基礎・導入説明でしかない。この点を念頭に置いて読めば、本書の価値を適切に理解できるだろう。

概要:待っていましたという感じです!
本文:この本を読んでトヨタがダントツを走り続ける真の理由がよく理解できた。
これでは筆者の言う、トヨタとそれ以外の企業の差は時間の経過とともに
開くばかりで、本当に22世紀にはトヨタしか存在していないかも知れないという言葉が
冗談に聞こえず、真実味をおびてくるから怖い。
またこの本に書かれている知識を一般企業が知ったところで、ここまで実践するには
それこそ何十年かかるか分からない。トヨタも産業界が困っていたのを知りながら、
見て見ぬふりをしていたのだろうか。日本の、いや世界のリーディングカンパニーなのだから
自ら進んで産業界全体の底上げに努力してもらいたいものだ。
しかしながら「トヨタ式絵解き」はすごい。こんなに分かりやすい本は初めてだ。これは
他のことにも十分に活用できる。筆者はこの部分に特化して著作を考えてみてもおもしろい
のではないだろうか。

概要:生産現場の改善と経営計画の融合
本文: この本はインパクトがあった。なにがすごいか良いか、次の5つにまとめてみた。
1.図解が工夫された表現方法で多用されていることにより、理解しやすい。
2.ジャスト・イン・タイムと自働化のトヨタ生産方式2本柱をはじめとしてとして、後工程引取り(カンバン方式)、1個流し、段取り改善、平準化生産、少人化、目で見る管理(見える化)などが図解により丁寧に解説されている。内容も結構細かな運用にまで踏み込んでおり、読者にとってはかゆいところまで手が届く内容になっている。
3.工程改善の本では、生産現場の改善までで終わっているものが多いなか、原価企画・原価管理、管理会計にまで踏み込んで紙面を割いている。
4.1冊の本の中に、生産現場改善と原価管理の両方を持ち込んだことにより、現場改善が、原価管理の中のどの部分に効果を及ぼしているのかという関連が分かりやすくなっている。
5.中長期経営計画(利益計画)⇒原価企画(目標原価設定)⇒開発期間のコスト改善⇒量産段階のコスト改善⇒当該モデルの終結、という流れの中において原価企画・原価改善が語られている。ここまでがトヨタ生産方式なのだ。現場改善も、企業経営という視点から俯瞰されている。
 生産活動を対象に、コスト改善をこのように広い視野から解説した本は他にないであろう。かといって高尚すぎず現場改善の参考にも十分使えるものとなっている。
 しかし、知識だけがついてもなにも変わらない。重要なことはしくみを自社にあわせてカスタマイズし、プラスアルファを付け加え、そしてなによりも実践して効果を出すこと、そして継続して改善していく風土をつくることであり、実はここが難しい。
 著者が、これほどトヨタ生産方式の真髄を記載したのも、それを実施することは容易ではなく、本式導入を図るには、結局はコンサルタントの支援が必須であると考えているためであろう。



著書名 トヨタの社員は机で仕事をしない (PHP新書 526) (PHP新書)
著者名若松 義人
出版社 PHP研究所
ASIN 456970087X
装丁 新書
価格 ¥ 714
感想文概要:まだトヨタ系の本を読んだことがないなら
本文:本書のキャッチコピーは、『「超」デスクワークのすすめ』でした。ホワイトカラーの生産性をトヨタ式によって高める事ができるものとして期待し購入したのですが、思った内容ではありませんでした。
これまでに著者が書いてきた著書をたくさん読んできましたが、本書はその半分程度が今までの著書に記されている事と同じ様に感じました。
そして、期待したホワイトカラーへの言及は、これまでのトヨタ生産方式に基づくブルーカラーへのノウハウ提言とほとんど変わっていません。トヨタ式による生産現場のノウハウで間接部門に活かせる部分をエッセンス的に知る事ができます。
【内容紹介】
・アウトソーシングのムダ
・現場には簡潔な答えがある
・秘密主義は自分をダメにする

概要:個人の能力を高めること
本文:工場などの直接部門と比較して、仕事の内容を数値化しにくいのが間接部門。仕事の質の評価を客観的に数値化できるものではないのに、成果主義では無理にでも数値化を求め、破綻しています。
そんな間接部門を有効利用するために、数値化ではなく、個人の能力を高めることで、結果的にムラ、ムリ、ムダをなくしていく方法が具体的な事例とともに紹介されています。個人の能力を高めるためには、本人の問題意識や向上心、達成感を培うことが必要だし、なによりも上司に恵まれることも大切です。
人は自分が育てられた方法以外に、なかなか部下を育てる方法というものは実行できないものですが、トヨタでは部下と一緒に上司も育つよい循環ができているようです。
でも自分の勤務する会社に照らしながら読んでいると、ため息・・。

概要:意外な発見がある
本文:トヨタのどちらかというと事務部門におけるカルチャーを解説した本。
まあ他のトヨタ本同様、提灯的な色は相変わらず強いのだが、裏方である事務中心に
取り上げることで、図らずも他業種にとっても一般的な内容となっている。
それと、非常に明瞭でわかりやすいつくり。特に章末に格言があるのも好印象だ。
事務方でル−チンワークしかしていないような人は、読んでみるといい刺激になると思う。

さて、本書を読んで感じたこと。
「部下がアホなのは上司がアホだから」等、トヨタには一種の謙譲の精神が見て取れる。
それだけ濃い共同体だということだろう。逆に言えば、変化の激しいITや、人材流動化が
進んで共同体など存在しないサービスなどでは、同じアプローチはそもそも採りえない
ことになる。結局のところ、トヨタはトヨタでしかありえないのだろう。

概要:間接部門での「改善」をテーマにしていますから、どんな分野にも役立ちます。
本文:トヨタ式ホワイトカラーの改善方法を著者が体現した例を多くちりばめながら、
示している本です。

これがトヨタ式改善の本質部分であると感服させられました。

数あるビジネス書に置いても、現場部門での最適化やどうあるべきかを提起している物が多い中、
間接部門にも現場以上にムリ、ムラ、ムダが多いとして、これまでどう変えていったかを
具体例として紹介してくれます。

特に直接費のような目に見える部分は改善しやすいし、手がつけやすく、
間接費のような目に見えない、費用対効果がわかりづらい部分に関しては、
なるべく考えない、つまり手を付けていなかったと思いますので、経営者や現場に
出ている人だけではなく、バックオフィスで働いている方にも見てもらいたい本で
あると思います。

また、トヨタのような製造業だけではなく、サービス業などあらゆる分野に
応用できます。
(実際にトヨタ式改善は病院等にも応用されていますから)

『トヨタ式「改善」の進め方―最強の現場をつくり上げる!』と
若干かぶっている部分はありますが、新書ですし、読んでみる価値はあると思います。

1章 「低効率」デスクワークの改革―個別のムダより「全体のムラ」から改善する
2章 慢性「人手不足感」の解消―「やったら」と「やめたら」の発想バランスをとる
3章 書類と情報「過剰」の改善―「必要なら」でなく「毎日」現場に足を運ぶ
4章 ラインとスタッフ「密接力」の強化―知識より「意識」で組織をまとめていく
5章 「気づく力」「考える力」の急伸―「課題なき報告」「フォローなき解決」を認めない
6章 「全体最適」意識の定着―「上司のため」「会社のため」を根絶せよ

著書名 御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか? ~偽りの「かんばん」~
著者名若井 吉樹
出版社 技術評論社
ASIN 4774132446
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,659
感想文概要:凶器の「かんばん」
本文: 偽りの看板、というのは街中でよく見かける。しかし、本書でのサブタイトルは、もう一歩踏み込んでの意味である。トヨタでは「かんばん」というものを使って、無借金経営ができるほどなのだから、ワガシャデモ、とかけ声掛けるだけでは動き回って疲れるだけで、何の成果も出ないという比喩的な表現で用いている。長すぎるタイトルは、これだけで良かったのでは。
 一年ほど前に、ある世界的に著名な会社の工場で、セル生産方式に従事する契約パートを募集していたので、説明会を聞いたことがある。一日中立っていられるか、台車に荷物を積んで工場内を歩き回り続けることができるか、毎日毎日機械の騒音の中で繰返しの作業ができるか、今日よりも明日、明日よりも明後日と生産量を増やせるか、などなどの言葉によるふるいをかけていた。自信があったら履歴書持って出直してこい、と言いたかったのだ。

 本書の中では、このような危惧と併せて、トヨタ生産方式の二本柱であるジャストインタイムと自働化のもたらす、部品供給業者との関係についても何度か言及している。すなわち、「取引先の泣き寝入り」(p.91)や指導や説明という名の「やらせる」説得(p.118)、できないというなら競合他社から仕事を取られる(p.117)という露骨な威嚇、といった数々の問題である。これらを乗り越えた上で描くことが可能となるのが、トヨタ生産方式である。
 モノを流れるように作れてくると、無駄な在庫がなくなり、景色が変わる、という。モノばかりではなく、情報や知識もそのように人々の気持の中に広がれば、さらに清流が望めるようになろう。経営層の「命令」によって、現場と取引先の混乱(p.201)だけが残ったということのないように、生産を支える人々が喜びを得られるような仕組みと運用管理を望みたいものだ。

目次、章節。索引、なし。参考文献、あり。ひも、なし。

概要:流れるような仕事のしかたが理想。
本文: トヨタ生産方式のアイデアは単純ですが、継続はとても難しいことがよく理解できる一冊です。

 しかしながら困難な中にも日々のカイゼンを継続し続けると、競争力がつくという見返りがきっとありそうです。


概要:大野耐一著「トヨタ生産方式」の次に読みたい一冊
本文:トヨタ生産方式に興味を持ったわたしが最初に読んだのは、トヨタ生産方式のバイブルとして発行部数40万部を突破した大野耐一著の「トヨタ生産方式」。更に詳しく知ろうと次から次へとトヨタ関連の本を読んでみたが、どれもわたしを満足させるものではありませんでした。
その多くは、実際にトヨタ生産方式を取り組んでいる人向きで内容が高度であったり、一方で初心者向けとばかりにかんばん、ジャスト・イン・タイムなどのキーワードの羅列で終わっているもので、初心者レベルだがトヨタ生産方式をちゃんと理解したいと思っていたわたしには満足できせんでした。
特にわたしがもっと知りたかったのは「流れをつくる」という一言。大野耐一著「トヨタ生産方式」では「流れ」をつくることを重要視していますが、その流れは具体的にどのようなもので、どのようにしたらできるのかが今ひとつ分かりませんでした。それをこの本は示してくれています。
「流れ」以外にも理解しずらかったことが、多くの事例やたとえで初心者でもわかりやすく書かれています。
大野耐一著「トヨタ生産方式」を読まれた方でさらに知りたい、勉強したいと思っている人にはうってつけの一冊です。
まさに「トヨタ生産方式」の副読本です。

概要:おすすめです!
本文:本の内容ですがとてもわかりやすくておもしろかったです。
今まで読んだ生産革新の本とは、違った切り口で書かれていていてとてもよかったです。
生産革新に携わっている中で、失敗事例も共感できる部分が多数ありました。
著者の経験を通した多くの失敗例や、アドバイスが含まれているし、読んでいる中で
わかりにくいことばをページ下で説明している構成は、理解しやすく読みやすい内容です。
この本を読んだだけで生産革新をすべて理解することは、難しいと思いますが
生産革新に携わる方々へのお勧めの一冊です。

概要:よい参考書、実態を指摘されている点がおもしろかった。
本文:
  この本についての感想は、非常に読みやすくて、面白さもあり、よい勉強になり
 ました。具体的な事例をもった説明が、随所に記載されて、リアルもあることから、
 身近な印象をもって読みきることができました。

  私個人としては、日頃の「もやもやしていた生産革新」の取り組みが、この本を
 読んで、整理できるきっかけに出来た様に思います。この機会に記載された例を
 意識して、前向きに取り組みたいと思います。記載の一部は、業務活動の中で、
 引用させていただくことにします。

  また、非常に読みやすいので、職場の同僚や若手に参考に推薦したいと思います。
 この本を読んだ時、カンバン方式や、JIT、セル生産の方式が、実際現場ではも
 っと別の工夫があって、理論とは乖離している印象を学生時代の勉強で感じたこと
 を思い出しました。そして、個々の説明が素直に頭に入らなかったことも、思い出
 されました。
  この本の様な文献があれば、生産革新の活動に対するイメージも素直に掴めたの
 ではないかと思いました。

  若手の教科書としても、よい参考文献であると思いました。




著書名 なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)
著者名若松 義人
出版社 PHP研究所
ASIN 456964533X
装丁 新書
価格 ¥ 735
感想文概要:日本を代表する企業組織論を現在も実行中。
本文:独自手法が国際標準になりうる数少ない日本企業、トヨタ。私の父はかつてトヨタの関連企業に勤務していましたが、国内で日産とシェアでしのぎを削っていた頃(30-40年程前)より『トヨタ本社の人間はちがう!社風が違う!』と口癖のように言っておりました。当時は関連企業の自慢話かと思って聞いていましたが、ほんとにすごい企業になってしまいました...一番大事なのは人づくりであり、人は組織を構成しているだけのものではなく、その組織をよくも悪くも変えうるのは人そのものであるという極めて基本的であるが忘れがちな事実に気づかされます。どの成長企業にも成長するには謎があると思いますが、謎が解けてもそれを実行に移す事は並大抵の意識の持続では難しいことを十分に認識させられました。凄い!

概要:トヨタが全てなのか
本文:書いてあることは正論。継続して成果を出している企業にふさわしい考え方
と思われる。人間の力を会した自働化そして人を育てる。
重要だが難しい仕事をどうこなしているかが良くわかる。
が、実際はうまく行っていないものもあるはず(ニュースになっているもの)それについてどう対応しているかも知りたかった

概要:悩力が能力
本文:「わしの言うとおりやるやつはバカで,やらんやつはもっとバカ.もっとうまくやるやつが,利口」は,トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の言葉.
言われたとおりしかできないマニュアル人間ではなく,
一を聞いて十を知る,一をやれと言われて十の結果を出す人間になる/を育てる
ためにはどうすればよいのか.

冒頭で著者は,人間の能力の差は,悩む力,すなわち「悩力」であると述べている.
「悩力」のある人間になるためには,「悩力」がある人間を育てる環境とは,
といったことを著者の経験と見聞に基づき,分かりやすく解説されている.

目に見える問題を解決し,物事を改善していくためには,
対症療法ではなく「環境を変えていくこと」が最も重要であると書かれている.
現場であろうと,管理部であろうと,上司でも,部下でも
誰でも何かを得ることができる一冊だと思う.

概要:トヨタの“人づくり”を知る一冊
本文:唐突ですが、“ものづくり”のプロであるトヨタは“ものづくり”において何が重要と捉えているかご存知でしょうか?それは“人づくり”である。この“人づくり”に対するトヨタの考え方を示したのが本書である。
本書を読んだ個人的な感想を書けば…『金融の仕組みや工学的な手法といった「Knowledge(知識)」より、心がけや仕事に対する意識といった「Mind」の方が重要なんだ!』ということである。
自己啓発ということ、何か役に立つ「Knowledge(知識)」を増やそうと考えがちである。しかし、自己啓発で「Knowledge(知識)」を活かすための「Mind」を鍛えるようと考える人は、少ないのではないだろうか?そんな人は、一度、本書を読んでみると良いと思う。仕事に対する意識が良い意味で変わるでしょう。
ちなみに、私はトヨタという会社に迎合しているわけではない。トヨタといえども、昨今のリコールのように多くの問題を抱えている。しかし、それらの問題があろうとなかろうと本書の主張に一読の価値があるのは間違いないであろう。


概要:45のエピソード。一つ、二つ自分に迫るエピソードがあります。
本文: 45のエピソードから構成されています。一つのエピソードは新書で4ページ。朝礼などで話す事も想定された長さ(短さ)なので、とても読みやすかったです。
 他の方のレビュウにありますように、それぞれについては確かに「いい話」「聞いた事のある話」的な部分を感じるのも事実ですが、その中に一つくらいピンと来る、今読んでおいて良かったと感じられるエピソードがあるのではないでしょうか。
 「わしの言う通りやるやつはバカで、やらんやつはもっとバカ。もっとうまくやるやつが利口」
 「ムラがあるから、ムリをして、ムダが出る」
 この二つが今のボクにとって迫ってくる言葉でした。
 本を一冊読んだくらいで目の前が開ける、そんなことは著者さえもおそらく期待してはいないと思います。
 読んだ者がその言葉受け止め、実際どう動くか。そのためのヒントには十分なる本だと思います。

著書名 トヨタの口ぐせ
著者名OJTソリューションズ
出版社 中経出版
ASIN 4806125334
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,365
感想文概要:トヨタの慣用句。
本文:トヨタの主に現場での「会社内慣用句31」を解説したもの。
一つ一つ味のある言葉ではあるが、かといって特別驚くような内容ではない。
「者に聞くな、物に聞け」「あなたは、誰から給料もらうの?」「横展しよう」「モグラがよく出るところからまず手をつけなさい」などなど。
トヨタの強さは、これらの言葉を確実に実践していることにあるのか。失敗しても責められない(本当でしょうか?)社風にあるのか。勉強になりました。


概要:読みやすく、説得力が強く、活用しやすいトヨタ式の一冊
本文: 生産・経営の方式としてのトヨタ式。トヨタが瞠目の業績を上げる中、注目を集め、数多くの書籍も出版されている。

そのような中で、この一冊は、トヨタ流を勤め上げ、現在、他社にトヨタ式を指導する人々が、現場での改善経験と、それを導き出す、自分たちが上司や先輩から教え込まれ、行動に駆り立てる洞察の結晶のような言葉が、口ぐせとして31掲げられている。

それぞれの口ぐせ、その背景にある考え方、そして、現場での経験が生きた言葉で記されている。31の言葉である。座右に置き、日々一つずつ反芻し、自分の持ち場で実行できることを実行に移してみる。そうしてみることで、トヨタ式のDNAを読者の実践の場で継承することにつながるのではないかと思う。

読みやすく、活用しやすい一冊である。


概要:名古屋での、辛く厳しかった日々がよみがえる。
本文:最近、本を読むことが少なくなった私でも、東京から新大阪へ向かう新幹線の中で一気に読むことができた。
そういう意味では、よくできた本だろうと思う。
トヨタがあそこまで大きくなった要因の一つに人を育ててる風土があるが、
それがどういったことなのかということを、お手軽に教えてくれる。

昔、愛知県で働いていた頃、関連会社の方から厳しい指導を受けたことがあるが、
それがとても大事な事であると、再認識した。

自分でも知らず知らずのうちに、今の職場で後輩や部下たちへの接し方が、
その人から教えられたこと、叱られたりしたのと同じ事に驚かされる。

その人は(その会社では大変有名な方だったらしいが)、
この本の中に出てきた人とも面識があったと思うのだが、
会社が変わってしまった今となっては、確認する術が無い。
もし確認することができれば、この本の内容が如何に正しいかということを、
証明することができるのだが。

ただ、本の価格の割には、内容が少ないような気がした事、
実践の中身について、詳細に書いていないケースがある事、が気になった。
また、この本の書いていることを、そのまま『口で言った』ところで、
個人の行動として実践できなければ、全く役に立たず、
むしろ自分にとっても、周りにとっても毒になることを、忠告しておく。
本当の意味での実践は、非常に難しい。

併せて、大野耐一氏の書籍も読んでおくことと良いだろう。

概要:トヨタの現場で語り継がれる言葉たち
本文:題名にひかれて購入しました。
トヨタのOBたちが、在社時に現場で上司から口をすっぱく聞かされた(上司として部下にいい続けた)「口ぐせ」を紹介しています。
といっても、言葉そのものは難しいことを言っている訳ではないし、特別に心に響く言葉ということはありません。トヨタのすごさは、このような当たり前のことを徹底的にやり続けることにあるんだろうと思います。
トヨタ生産方式を学ぶための、いわゆる「トヨタ本」としては物足りなさを感じますので星1つ減点、さらに編者であるコンサルタント会社のPR臭さが感じられたので星1つ減点とさせてください。
ただ、紹介されている言葉のそれぞれはいいこと書いていることに違いありませんので、トヨタ方式ということでなくても、一般論として自分の仕事の役にたつのではないでしょうか。



概要:外剛内柔 この本の見た目に騙されちゃいけません
本文: この本は多分ビジネス書に分類されているかと思いますが、実はトヨタを創って
きた人達の回顧録なんですね。
トヨタの社風を物語る「口ぐせ」を現場でのエピソードと共に紹介しています。
エッセイを読んでいる様に楽しく、スイスイと内容が頭に入ってきました。

 書店に行くと沢山のビジネス書や自己啓発本があります。そしてそれぞれに、
読めばごもっともな「いい言葉」が書いてあります。
がしかし、それらの殆どは著者が自分の思想を披露する為の本としか思えない物で、
読み手側と書き手側とは完全に異なる次元にいます。

この「トヨタの口ぐせ」はそんな中にあって何より一つの読み物として面白い。
面白いから印象に残る。そして自分の仕事や生活とこの本の内容には接点があります。
それからちょっと下世話ですが、他所の職場を覗き見している様な楽しさも。

 でも、もしかしてこの面白さもビジネス的な計算だとしたら・・・畏るべし

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