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個人輸入代行の『舶来屋』がお薦めする「 ドル 」関連の書籍をご紹介しています。


著書名 ドル崩壊!
著者名三橋 貴明
出版社 彩図社
ASIN 4883926583
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,600
感想文概要:一番わかりやすい「金融危機解説書」だが、事実誤認も少々あり。
本文:サブプライム問題がなぜ世界金融危機にまで発展したのか。
今ひとつこの理由がわからなかった人は多いのではないだろうか。
その疑問を解りやすく解説したのがこの本である。
特に三文字のアルファベット用語(CDO、RMBS、SIV、CDSなど)を簡単な表現で現し、その相互関係を現した鳥瞰図はまさに秀逸である。
大概サブプライム関連書の多くは、学者や評論家が自分の持ってる語彙と知識だけで高尚に見せたいが為に書かれているのがほとんどであり、お世辞にもわかりやすい本とは言えない代物がほとんどであった。この本はそれを嘲笑うかのように、できるだけ噛み砕いて誰にでも納得できるような形で解説されてる点にとても好感が持てる。

ただ最後に書かれている今後の日本の展望の中の著述について間違いが2点ばかりあったので指摘しておきたい。

1、日本のCPI(消費者物価指数)がデフレ脱却する程度に適度な上昇を続けていると書かれているが、それはあくまで円安と石油及びコモディティ価格の上昇が原因で起こってるのであり、それが価格に転嫁できて初めてデフレ脱却と言えるが、製造業特に精密機械などは販売不振、在庫過多で価格に転嫁できないことから、基本的にデフレ脱却には貢献しない。

2、日本の外需依存は低いと書かれているが、それは著者が総GDPと比べているからで、一般に言われる外需依存はGDPの伸び率に占める割合で言われているからだ。
私は後者の見識が正しいと思う。
なぜなら日本に限らず先進国は今後0%成長が目論まれており、人口減少やそれに起因する社会保障不安がさらに続く日本において内需の大幅な底上げが難しいからだ。
もちろん今までの内需が低すぎるという面があるにしても、今後内需だけ底上げすれば日本は安泰という説には反対である。

著者が8月以前に書かれているので、これらは重箱の隅を突付くような指摘かもしれないが、一応気になったので指摘しておく。



概要:ドル崩壊というよりサブプライムローン説明本
本文:本書の内容はほとんど5章中4章が、
サブプライムローン問題の説明で占められており、
「ドル崩壊」という内容になかなかたどりつかない。
サブプライムローン問題の解説も金融素人には、
多分ほとんど理解できない内容。

ドル崩壊を描いた本なら類書はたくさんあり、
「ドル覇権の崩壊―静かに恐慌化する世界」
「ドルの崩壊と資産の運用―通貨制度の崩壊がもたらすもの」
などの方が1冊まるごどドル崩壊のプロセスが書かれているので、
よいと思う。

ドル崩壊を語る上でサブプライムローン問題が欠かせないことは
確かだが、
それにしても本書はあまりにそちらの記述が多すぎる。
タイトルを変えた方がいいのではないか。

概要:世界的金融危機をどう理解するか
本文:実際に今起きている世界的な金融危機。
そのきっかけがアメリカのサブプライムローン問題であることは、多くのメディアで報道
されているとおりだ。

だが、そのサブプライムローンとは何なのか?ということをしっかりと解説してくれる
内容はほとんどない。
「リーマンブラザーズ証券破綻」「AIG公的資金注入」など刺激的な見出しは飛び散るが
その内容を「理解している」と自信を持っていえる人のほうがむしろ少ないのではない
だろうか。

もちろん、本書でも本格的な金融工学を解説しているわけではない。
しかし、経済紙などに見られる多くの専門用語やアルファベットなどについて、
それは何か?なぜそうなったのか?その結果どうなったのか?ということを非常にわかり
やすい言葉で丁寧に解説してくれている。

本来、住宅ローンであるはずのサブプライムローンがなぜ世界に大きな危機を生み出したのか?
今後もまだ世界に大きな影を落とすであろうその影響を理解したい人には絶好の一冊となる
だろう。

概要:バブルの輪廻転生と涅槃。メラミン入り鉄筋不足デリバティブの空中楼閣6京円。
本文:初めに00年のITバブル崩壊があった。日本の不況を見ていたFRBはFF金利を1%という超低金利にして不況突入を防ぐ。が、ここから住宅バブルが発生。10大都市で毎年20%以上上昇。人々はキャピタルゲインを求めて無理な借金をして不動産取得に走った。その際、貧困層が利用したのがサブプライムローン。これには日本のゆとり返済を悪質にしたARMという制度があり、初期の返済額は低いが、その分元本に組み入れられ、猶予期間が過ぎるとドカッと返済額が増える。貸す方も借りる方も返済不可能になることは初めから自明事だった。アメリカでは返済不能時は住宅を手放せば全債務消える。で、無職無収入の人間までバブルに乗せられ返す心算のない借金をした。面倒臭い銀行との交渉は住宅ローンブローカーなる連中が代行してくれる。ブローカーは不良債権性の認識があるのでARM期間内に閉店し遁走。住宅ローン専門会社も同様の認識から貸付けるや否やこの債権を政府系金融機関や投資銀行に売却。政府系と銀行は他の優良債権等と混合・合成して証券化。信用補完会社に保証させ、格付け会社にAAAの格付けさせ大々的に世界中で売却。この証券購入を大銀行はSIV(低金利の短期資金の自転車操業で上記債権を購入)という危ういビジネスモデルで賄う。もっと悪い事にこの低金利資金を活用し卒倒するほど高倍率のレバレッジを活用してしまった。さすがに不安になった購入者はリスク回避のためCDSという信用デリバティヴを購入。これが6400兆円(アメリカのGDPの3倍以上)に上る。そして遂にこのCDSの売り手自身がデフォルトの危機に瀕するに至る。CDS市場崩壊は世界恐慌を意味すると同時に、ドルの基軸通貨性の消滅を意味する。

概要:若手金融関係者にお薦めの一冊
本文:現在進行形の金融混乱を信用バブルを中心にわかりやくす解説している。各種金融サイトや新聞記事の解説から、そこに至る背景や当局の思惑等を読み取り、コラムを交えながら丁寧に展開している点が非常に好感が持てる。後半は各国の通貨戦略の歴史を振り返りながら、今日のバブル形成までの経緯を説明しており、特に若手金融関係者にはお勧めの本。

著書名 ドルの崩壊と資産の運用―通貨制度の崩壊がもたらすもの
著者名ジェームス ターク, ジョン ルビノ,
出版社 同友館
ASIN 4496043483
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680
感想文概要:「金が時価より安く買われても、わずか数ドルの文句を言うな」とは?
本文:ドルの崩壊についてはYahoo!のロバートキヨサキのコラムで
無料で読める程度のもので、今更という感じのものばかりです。
資産運用については金を買うことを強く勧めており
いかにハイパーインフレが起きた時に金が有利か、ローマ
フランス、ドイツ、アルゼンチンの歴史を紹介しています。
しかし皮肉にも、それらの歴史を読むと、金も絶対のものでなく
需要のあるものであれば何でもいいように思えてきます。
ローマやアルゼンチンはインフレだけで破綻したわけではないですし
フランスやドイツが今現在どうなっているかを考えれば
金の重要性がどの程度のものか、わかりそうなものです。
中国が分散投資をしているからといって、それに何の意味があるのか
著者はLTCMの出来事を全く理解できていないようです。
「この世の中に安全なものなど無い」と考える方が安全です。

概要:通貨崩壊のプロセスを論理的に解説する良書
本文:ドル崩壊という大仰なタイトルで煽るだけで
中身がない本とは一線を画し、
なぜドルが崩壊するのか、
アメリカ経済の現状分析および、
かつての歴史を振り返り、
いかにして通貨が崩壊していったかを、
詳細に書いているので非常に説得力があるし、勉強にもなる。
また第四章ではドルが崩壊した際、
他の資産がどのように動くかも書かれているので、
投資する際、気をつけるべき点がわかるのですごくいい。

概要:これが、リアルな投資家の視点
本文:「ドル崩壊」という毎度見慣れた刺激的なタイトルだが、内容は堅実だった。

本書を通して一貫しているのは「金(ゴールド)」が全てという論調。
残念ながら、その論調全てに私個人としては賛同できかねた。

しかし、多くの学びを得た。

まず世界経済の中で、日本の置かれたポジションが本書を通して見えて来た。
また、隣国・中国の投資戦略に付いても記述があり、参考になった。
それは、多くのドルを保有する日本に対して、中国は世界の株式や資源(石油や金など)に
分散投資をしている、ということ。彼らは国として戦略的であるという点。
なるほど、古紙回収やスクラップなど昨今、巷のニュースと符合する事象だ。

これからは、資源をめぐって各国しのぎを削るという。

著者ジェームス・タークは、アラブ首長国連邦の政府系投資ファンドで
オイルマネーを海外で投資・運用した経験を持つ。

本書を通して、現場でしのぎを削った者が語るファンデメンタルな投資基準を学んだ。

同書の「序文」にある政治家や知識人の観点でない、リアルな投資家として叩き上げて来た
筆者のユニークな視点に触れる事が出来る。

専門知識を持つ筆者の本音を学べる、大いなる参考書。評価を5つ星としたい。

著書名 ドル帝国の崩壊
著者名マイケル・S. コヤマ, 藤田 正美,
出版社 イーストプレス
ASIN 487257964X
装丁 単行本
価格 ¥ 1,890
感想文概要:ドル暴落後はどうなるか!?
本文:FXの参考になればと思い読んでみました。
ドルが崩壊するという部分については、理論的な説明のようなものがほとんどなかったため、ほとんど参考にはなりませんでした。

「ドルが崩壊する」という前提に立つと、ドル崩壊後にどのような世界になる可能性があるかという点は少し参考になると思います。

「ドルが崩壊する」と思い、その後に興味があれば、P416移行をさらっと読めば良いのではないかと思います。

最後にアメリカ救済のため再生国債を日本が購入することになります。

サブプライムローン発の金融危機で75兆円程度の資金を投入することを決めました。この資金は税金ではなく、国債という話もあるようです。小説の最後とダブってしまいました。

現時点の私の評価はとても低いですが、数年後にはドル帝国崩壊とその後を予言した名著になるかもしれません。

概要:期待はずれでした
本文:テーマはまさに時流に乗っているし、著者が学者だし、売れてそうだし、立ち読みには分厚すぎるしでつい買ってしまいましたが、正直、途中で止めたくなりました。高かったのでもったいないから最後まで読みましたけどね、でも時間が無駄だったかなと言う印象。まずは、小説としては二流です。ストーリーは単純だし盛り上がりに欠けるし、人物描写も素人なみでまったく小説としての魅力が無い、読んでいて退屈する。では、小説で無い部分への期待ですが(こっちの方が大きかったのですが)、つまり為替操作とか国際的な金融の流れとか関連とか、各種登場人物の役割とか、普段、経済評論とかでなかなか得られない情報や知識、見方などが分かるかなと期待したのですが、これも裏切られました。最悪だったのは、ドル崩壊を食い止めるための大掛かりな計画が話の中心なのに、最後までそれが明確にどういった内容なのか、それが有効なのか、現実的なのかいまいち明確でない点です。なんとなくぼかして書いてある。壮大な計画だと延々と引っ張っておきながら、な〜〜んだ、って思いました。金融のプロの学者ならここんとこに渾身の力を込めてう〜〜んとうならせるような、ドル崩壊を阻止する処方箋を書かないとこんな分厚い小説を書く意味は無いでしょう。正直、為替などに関する記述も私ですらよく知っている程度の内容だし、まったく得られるものはありませんでした。以上、まとめると、小説としての面白さを期待するのも、為替、金融的な新たな知見を期待するのも無理です。同じ経済小説でも幸田真音とかのほうがよっぽどましかと・・・・

著書名 ドル暴落から、世界不況が始まる
著者名リチャード・ダンカン
出版社 日本経済新聞社
ASIN 4532350948
装丁 単行本
価格 ¥ 1,890
感想文概要:アメリカの栄華もいよいよ終焉近し?
本文:著者のR.ダンカンは、いずれ近い将来、ドルの信頼が失われ、その事が引き金となり、
世界不況が始まるという。なぜならば、アメリカの経常収支赤字が年間5,000億ドル、
累計で2兆3,000億ドル(日本円で270兆円)という史上最大の不均衡がこのまま
未来永劫続く事はありえないからだ。輸入超過大国のアメリカという存在により、
貿易黒字国は決済通貨である外貨ドルを受け取り、それがそのままブーメラン効果
としてアメリカへの株式投資、債権投資、直接投資として循環し、空前の株ブームや
経済成長を可能にした。そして、資産バブルにより際限の無いアメリカ人の消費を
支えていたという構図である。しかし、赤字を埋める為、実体の裏づけも無く、
輪転機でドルを刷りまくれば、やがて破綻が来るのは必定である。
このあたりは国債を発行し続ける借金漬けの日本国と全く同じ構造である。
いずれにしろ、ドルの信用が失墜することをきっかけに、景気が冷え込み、
アメリカ依存の輸出国は大打撃を受け、世界経済は不況に突入するという
論証は分かりやすく、納得出来る主張である。


概要:ドル危機を理論的に解説
本文:ダンカン氏は、1971年にブレットン・ウッズ体制(以後BW体制)が崩壊し、通貨が金の裏づけを無くしたことが、それ以後のさまざまなバブルの発生・崩壊の原因であること、そしてBW体制が崩壊してからの非公認の通貨体制であるドル本位制がこのままでは維持不可能な状態にあること、等を主にFED、IMF等の資料をもとに詳述しています。

米国の巨大な貿易赤字が、各国の過剰流動性を引き起こし、バブルが発生し、その崩壊により当該国の財政が危機に陥る原因になると主張します。また米国以外の各国は、この米国向けの貿易黒字が経済成長の重要な要素となるがゆえに貿易黒字を米国へのさまざまな投資という形で還流させなければならない仕組みとなってしまった現状を説明します。

彼の主張は、その巨大な米国の貿易赤字それをファイナスするために増大した負債の清算が始まるのは不可避であり、それにともないドルの下落が避けられないというものです。
非常に説得力のある本です。


著書名 ドル覇権の崩壊―静かに恐慌化する世界
著者名副島 隆彦
出版社 徳間書店
ASIN 4198620105
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575
感想文概要:稚拙さが随所に見られる
本文:ロックフェラーとロスチャイルドの陰謀合戦、ドル覇権を確実なものにするためにアメリカがとった戦略、アメリカにかわって中国が台頭するという予測などは、「読み物」としてはおもしろく、興味をそそられるところもある。
が、いかんせん文章力がなさ過ぎる。
おそらくゴーストライターが聞き書きしたものだろうが、話を理解せずに書いているようで、文章が無駄に重なっていたり、飛躍していたりで読みにくいことこの上ない。
本人が書いたのだとしたら、編集者の怠慢だといわざるをえない。
そのあたりが、「トンデモ本」的色彩をさらに濃くしてしまっているのが残念だ。



概要:著者くらいのスタンスでちょうどいい
本文:副島氏の言うことがなんだかんだ言う人がいてもだんだん現実味を帯びてきた。極論もあるだろうが、このくらいで調度いい時代になったではないか!以前著者の実物経済の復活も読んだが面白かった。今回この本が出た当初、2007年ごろは誰がリーマンブラザースが潰れると思っただろうか?著者の主張していることはあまりに的をついていて恐ろしい面もあるのでまさか、そこまではと否定して現実の問題から顔をそむけていないで真摯に受け止めたいと思った。副島氏の表現を部分的に嫌う人もいるようだが、私は気がつかなかった。大陸系の西洋などに住むと彼くらいで調度いい。なめられない。このくらいはっきり物事、自分の意見を言っている方が一目おかれる。ぜひ今後どうなるか著者の予想をまた本にして出してほしい。

概要:ロン・ポール下院議員の翻訳は秀逸
本文:当書のドル覇権の崩壊の論拠の一つである、ロン・ポール下院議員の論文の翻訳部分について、是非次の原文も読みつつ当書を読んでみてください:

http://www.house.gov/paul/congrec/congrec2006/cr021506.htm

アメリカにも自国の状況を深く理解する政治家がいるというのは深く感動します。また、ポール氏のようなリバータリアンの考え方を日本に紹介した副島氏には感謝します。


概要:この自信満々ぶりは、一体どこからやってくるのでしょうか??
本文:小劇場の芝居に、
“絶対に作ってはいけないチラシの法則”が幾つか存在します。

そのひとつ、
“たいしてカッコよくもカワイクもない役者の顔写真を載せない”

この本、帯に、思いっきり、著者の顔写真が載っています。
しかも、カッコよくない。あまり、人相も良くない。

文章も、終始、
この人相に比例するかのごとく、自信満々に書かれています。
日本株価の予想、2008年の今、読むと、これでもか!というくらい、
ハズレまくっているのですが、この自信満々さは、むしろ清々しくなる(←嫌味です)。

世界経済を牛耳る財団のお話など、
初めて知り、ためになるお話も載っていますが、
謙虚さゼロで自信満々すぎますから、著者と合わない人は、
本を壁に投げつけたくなるほど、怒り心頭に達すると思われます。

ありとあらゆる、
コンディションを整えてから、是非お読みくださるよう、ご注意申し上げます。


概要:ドルの崩壊は間違いなくやってくる。我々は国内問題ばかりに安閑としている暇はない。
本文: 石油価格の高騰が続いている。200ドルもあるなどという声が聞こえてくる。
 石油文明ともいえる現代、このままではとんでもない事態になっていくことは確実であるが、我が国はどこか危機感が感じられない。

 本書は、昨年7月に出版された本であるが、今読んでもまったく違和感ないどころか、著者の言うとおりの動きになっていることに、空恐ろしさを感じる。
 著者の視点はこうである。
 かつて、ドルは金による裏づけのあるものであった。それが、ニクソンショックをきっかけとして、事実上破産した。そのごアメリカが作り出したのは、ドルと石油の結びつきである。全世界のすべての石油はドルで決済するというルール作りがなされたのである。これを「ドル・石油体制」という。この後、アメリカのドルは印刷機を使って際限なくばら撒かれていくことになる。今起こっているのは、世界中に散らばったドルの価格インフレである。これから起こることは、ドルベースでの金価格の上昇と円高である。(事実上のドルの破綻)

 ドルの崩壊は間違いなくやってくる。
 我々は国内問題ばかりに安閑としている暇はない。

著書名 やはり、ドルは暴落する!日本と世界はこうなる (WAC BUNKO)
著者名宮崎 正弘
出版社 ワック
ASIN 489831595X
装丁 単行本
価格 ¥ 980
感想文概要:
本文:

著書名 五〇〇億ドルでできること
著者名ビョルン・ロンボルグ
出版社 バジリコ
ASIN 4862381170
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680
感想文概要:選択することは何かを捨てること。真っ先に何をすべきか?
本文:世界のためにあと五〇〇憶ドル使えるとしたら、どの問題から
解決するべきか?この問いに対して、経済学的な費用・便益に
焦点を絞り、論じていく本です。

本書は、2004年5月24日〜28日に多くの経済学者が参加して
開催された国際会議「コペンハーゲン・コンセンサス」の要約版。
世界が抱える10の深刻な問題に対する分析と対策を経済的な観
点から論じ、批判的な評価を加え、そして、経済的な費用と便
益を判断指針として優先すべきランクをつけていきます(ランク
つけのプロセスの記述が少ないのが残念です)。

マスコミでは、年金は大事、雇用対策も大事、教育ももちろん大事
・・・というけど、「じゃあ予算は?」となると「税金の無駄をなくせ
ばいい」で思考が停止していると感じる日々です。そんな中で、
使える資源が限られているという仮定から議論がスタートする所に
新鮮さを感じました。

「全く違う種類の問題に順位をつけるのは無責任じゃないのか?」
この疑問に対して本書は答えます、「議論しないからといって
優先順位の決定がなくなるわけではない。背後にある意思決
定プロセスが見えにくくなるだけだ。だから、優先順位決定
に関する議論は行うべきなのだ」、と。

本書の中には、議論として偏っていると感じる点もあります。
倫理面から見て適切な判断なのか疑問な点もあります。でも、
難しい問題だからといって、思考停止せず、考えつづけるべき
だと読者一人一人に感じさせてくれる本です。

概要:全地球的問題を解決する難しさを問う
本文:以前から存在した書籍の新訳版。
全地球的問題を費用便益的な分析「のみ」で考察した書籍。そこに感情や、特定国の利益が入り込む余地は無い。

ご想像の範疇かもしれないが、本作はヒステリックな学者連中や感情で危機感を煽るマスコミからはすこぶる評判が悪い。
生命の生死に関わる問題を比較・値付けすることへの批判や「温暖化を放置するというのか!」といった批判だ。

しかし、IPCCなどの分析に拠れば、全地球的視点ではある程度(3℃以下程度)の温暖化には恩恵の方が多いことが分かっているし、
そうした温暖化で被害を受ける国家の多くでは、そんなことよりHIVや飢餓・マラリアの方がよほど切迫した危機なのである。
「100年後にあなたの国は確実に水没します」と「あなたはこのままではマラリアで死ぬ可能性が90%です」。
どちらが切迫しているかは考えるまでもあるまい。

もちろん温暖化など、本書で軽視された問題の解決を等閑視して良いというわけではない。
しかし、将来の温暖化と明日の飢餓を等価で考えてしまうことは、先進国とLLDCとの彼我の隔たりを全く理解していない暴論だ。

少量の力を分散させるよりも、最も効果が上がる分野に集中して力を注ぎ込むべきであることは、
クラウゼヴィッツでもランチェスターでもウェルチでも良いが、経営では当たり前のこととされている。
それが、全地球的問題になると突如として視野が狭窄して温暖化ばかりが俎上に載せられる。まさしく先進国のエゴイズムだ。

なお、将来価値への割引率の設定や、人が死ぬことが国家に与える損失の計算は容易ではないから、
本書で導き出された数字やランク付けを鵜呑みにすべきではないだろう。
しかし、ワイドショーのエコ特集よりは本書を読む方が、得ることが多いと私は思う。

石油で作られるエコバッグを買って何かを救った気になる前に、本書に目を通してはいかがだろう。

概要:地球の重要問題と解決策に、専門家の合議で優先順位をつける希有で重要な試み
本文: ロンボルグによるコペンハーゲン・コンセンサスの要約版。要約でも、世界の各種問題についてその道の第一人者が費用便益分析を行ったもとの論文とそれについてのコメント、それをもとに経済学者がつけた、世界が取り組むべき解決策のランキングが簡潔にまとまっている。
 これの特徴は、これが問題の深刻さを順位づけるものではなく、解決策として取り組むべき順位をつけたものだということ。どんなに問題が深刻でも、まともな解決策がなければそれは低い順位になる。その結果でいちばんの話題になったのは、排出削減による地球温暖化対策のランキングが最下位になったことだった。排出削減推進派は、これは結果が歪んでいるとか、意図的に過少な見積もりをしているのではとか、根拠レスなかんぐりをいろいろして批判をしたのだが、本書を読むと、排出削減による費用便益分析をしたクライン(炭素削減論大支持派)は、過少評価どころか過大推計をしているようだ。将来の費用便益を現在価値に直すときに、割引率をゼロにして、かわりに消費との比率で限界価値が決まる変わった割引を使っている(p.30)。この論文に対する批判もそこに集中している。そして、それだけ過大に評価しても、排出削減は最下位でしかなかったのがよくわかる。エイズやマラリア対策や栄養失調対策や貿易自由化といった地道なことがやっぱいちばん重要なのだ。
 翻訳は、きちんとしているし問題なし。ただ温暖化が低い順位になったことについて、訳者は将来価値を割り引くからだ、という解説をしているが(p.223)、上に述べた通り本書では必ずしもそれはあてはまらない。掲載論文ではそれを考慮して別の考え方を使っている(批判は受けているが)。自分で訳してるんだから、そういうところはまちがえないでほしいなあ。でも、それが訳文を歪めたりはしていないのが救い。
 拙訳『地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す』でもたくさん引用されているので、議論の中身を確認したい人は是非どうぞ。絶望だ破滅だと騒ぎ立てて、役にたたないものに金を使うより、本当に有効なことに少ないお金を使いたいと思う人は必読。

著書名 Myドル (美少女文庫)
著者名わかつき ひかる
出版社 フランス書院
ASIN 4829658630
装丁 文庫
価格 ¥ 680
感想文概要: 肉感たっぷりなグラビアアイドルをたっぷり調教しちゃう受験生の男の子のお話
本文: 夏休みの夏期講習のために名古屋から東京の姉の家にやってきた清春は、そこで姉がマネージャーをしているグラビアアイドルの桐野奈奈とも一緒に暮らすことになった。ネットの掲示板を見て仕事ができなくなってしまっていた彼女を彼の姉が預かって休ませるという方針だったが、たった5日間の2人の生活は2人を互いに近づけ変えていくことになる……
 流れは奈奈の自慰→アイドル衣装でF&初(正常位)→撮影用水着でπ&騎乗位→後背位V&初A→デートで下着なし&下にイヤリングで帰るプレイ→正常位→πF&後背位
 デートでは途中でトイレFや電車痴漢プレイもあり、例によって子宮頚管粘液を垂れ流しながら、脳髄をシェイクされて悩乱するFカップのグラビアアイドルを堪能することができ、なおかつ2人の「人生」を賭けた恋路を仕上げてくれるのはさすがわかつきひかるといったところです。
 ほんのりおバカ設定ではあるものの頭の回転の速い奈奈をコミカルかつ肉感的に描かれている挿絵も秀逸
 ただ……このシリーズもすでに6冊目。これだけ読んでしまうと、「My」以外の作品もほぼ初期設定の違い以外はあまり変化がないので、頭ではわかっていても気持ち的に不足気味に思えてしまうので☆は4つにしておきます。

著書名 ツール・ド・フランス 勝利の礎
著者名ヨハン・ブリュニール
出版社 アメリカン・ブック&シネマ
ASIN 4903825027
装丁 ハードカバー
価格 ¥ 1,575
感想文概要:ゴースト本?
本文:ランス・アームストロングをツール・ド・フランス史上初の7連覇に導いた男ヨハン・ブリューネル。5ヶ国語を操る知将というイメージが自分の中では強かったが、本書を読む限りではランスと同じかなりの熱血漢のようだ。プロサイクリング・チームの監督というのはかなり裏方さん的な要素が強いため、ランスが所属したUSポスタルやディスカバリーのチーム裏話がもっとたくさん書いてあるのかなぁなどと勝手に想像して読んでみたのだが、ブリューネル自身の選手時代及びランス黄金期のレース描写がほとんど。おそらく、ヨハン・ブリューネルに対する(わずかな)インタビューを元に、レースビデオを見ながらビルなにがしというライターが書き上げたスポーツドキュメンタリーなのだろう。

ここ数年ツール・ド・フランスをJスポーツで見ている人にとっては、既に見知っているランスに関するエピソード(一部ブリューネル選手時代のエピソードもあり)ばかり。ブラフ(技と苦しいフリをして相手に余計な力を使わせる戦法)でライバルを出し抜いた話、ハンガーノック(腹が減って脚が動かなくなる状態)になってマジでピンチだった話、モンバントゥでパンターニに勝利を譲ったら裏めった話など・・・。どれもこれもランスに関する本には必ずといっていいほど書かれいる有名話で、目新しさには欠けるといわざるをえない。

しかも、本書に出てくるブリューネルはひたすら「叩き潰せ」「行け行け」の一点張りで、チーム内のアメリカ人がツールやその他のクラシック(長い距離を1日で走りきるヨーロッパ伝統レース)で活躍することが何よりもうれしいような書かれ方をしている。本人は生粋のベルギー人であるにもかかわらずだ。もしブリューネルの実像がこの本に書かれている通りだとしたら、負けん気の強いランスとは到底性格が合わなかったような気がするのだ。

要するに、ランス・アームストロングのほぼ肉声で書かれた「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」などとは違って、本書はアメリカ人ライターがブリューネルのふりをして書いたゴースト本である可能性が非常に高い。スター軍団を揃えたUSポスタル(ディスカバリーチャンネル)チームをまとめるのにブリューネルが相当の気遣いをしたと想像できるのだが、そんな苦労話には一切ふれられていない。外側のいいところばかりを書き集めた(誰でも書ける)ような内容に到底感動などできるはずもなく、こんな本を読む時間があったら昔撮ったレース映像をDVDで見ていた方がよっぽどマシだと思った次第であります。

概要:男が惚れる男。
本文:1999年から2005年までのツール・ド・フランスで、ランス・アームストロングが7連勝したときの監督の本です。有名なランスの「ブラフ」や、ハンガーノックを起こしたときや、パンターニとのケンカなどについては、ランスの本でも書かれていたけれど、この本では監督からの説明が読めます。ランスだけでなく、コンタドールなどの人柄もよくわかり、マニアはたまらないと思います。そしてこの監督、ランスの序文にもあるけど、男が惚れる男という感じでかっこいいです!

概要:感動を有難うございました!
本文:これは、自転車というスポーツを題材にしていますが、ヨハンの信念、考え方、人生との向き合い方などは、自転車以外の分野、例えばビジネスの分野でも通用するようなものだと思いました。

読んでいて、ヨハンの強い信念にかなり励まされました。

感動を有難うございました!

概要:改めてツールでの勝利の厳しさがわかります。
本文:思わず表紙買いでしたが、ツールで勝つことの難しさ、勝利への執念が伝わります。
モチベーションの保ち方、選手の育て方などコーチング、マネージングに関わることも多く、スポーツトレーナーや管理職の立場から読むと納得させられることが多かった。
これを読まずに3大ツールの内2大会をテレビ観戦してしまったのが、とても損をした気分になった。ランス復活万歳。コンタドールどうなるの?

概要:待ちに待った日本語訳!
本文:サイクルロードレースファン垂涎の秀作。
本書では、著者がランス・アームストロングと組んでツール・ド・フランス七連覇を果たした舞台裏が克明に描かれている。ほかにも、コンタドールやライプハイマー、ヒンカピー、エキモフから、ウルリッヒ、ラスムッセン、インデュラインなどに関してもエピソードが満載。自らの現役時代や家族との関わりなどについても触れており、自転車レースに限らず、人生における勝利の哲学が学べる。男の熱い勝負の世界に感動!

著書名 ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
著者名ジョージ・ソロス, 松藤 民輔 (解説),
出版社 講談社
ASIN 406214915X
装丁 単行本
価格 ¥ 1,680
感想文概要:3つの視点で興味深く読めた:今回の金融危機の特徴、理性の限界、複雑系(創発)
本文:私の興味はもっぱら自然科学ですが、本書は次の3つの視点で興味深く読めました。

1)今回の金融危機は単なる"住宅バブル崩壊"にあらず、「米国投資銀行」破綻寸前:旺盛な米国人消費により生じた経常収支の赤字は、(財政赤字を補う為に発行された)国公債により補填され、結果的に他国から資本が還流し、これで儲けてきた(「米国投資銀行」モデル)。こちらが「超バブル」状態で最早維持できないだろう。サブプライム問題の影響は軽微と思われていた「日本輸出株式会社」は「米国投資銀行」崩壊危機(米国消費減退)の影響を受け、失速の憂き目に遭った。(「金融大崩壊」(水野和夫)も参照しました)

2)"理性の限界"のkey words「再帰性(reflexivity)」「可謬性(fallibility)」:「再帰性」はシステム思考の自然な拡張でしょう。可謬性とは「いかなる知識も誤まっている可能性があること」ですが、この議論は「理性の限界―不可能性・不確定性・不完全性」の内容を想起させます。ソロス氏の主張は「Science is a self-correcting process」(Carl Sagan)とも通じます。第7章では著者本人が「再帰性」「可謬性」を実演。

3)バブル成長/崩壊の仕組み(正のfeedback)の議論は【複雑系】の"創発"の観点から自然に映ります。自然科学の方法論は社会科学では使えないとソロス氏は強調しますが、自然科学の対象でも数式化できてないモノが依然多くあり、「複雑系」はその代表例です。バブルの成長→崩壊のモデルは「歴史の方程式」でも語られていた「自己組織化臨界」とも通じる処あり。

人間の理性には限界があり、逆にそこに可能性が潜んでいるのだ、と楽観的に構えたい処です。「危機=危険+機会」と捉える心の余裕がないと、危険しか見えなくなってしまいがちですから…

概要:さすがソロス
本文:「再帰性」
この本のテーマである。一度で全部を理解するのは難しい。
ただそれだけに重みがあるのではないだろうか。
金融だけでなく哲学も含み、市場の根底にある金融工学理論を
真っ向から否定するこの理論。
考えさせられるところは多いと思います。

その他、バブルの解説、投資日記、政策への提言は非常に参考になった。
特に政策に関しては、グローバルの一線で活躍しているだけあって、
指摘が的確である。自分の資産を守るためのポジショントークの気もするが、
コントロール外とも思われる政策に果敢に提言するあたりがやはり大物。

投資論だけでなく、色々なことが学べると思います。

概要:簡略的に
本文:金融商品に投資するにあたって、すごく考えさせられると共に
自ら考えて投資しなければいけない、という至極あたりまえではあるが
トレンドに流されている、多数についていこうとしてしまう事を気づかされてくれる
良書に感じます。

概要:ソロスの再帰性とは?
本文: ソロスの再帰性理論に関して、この本の大半の内容を占めているが、第2、第3章辺りは翻訳の問題もあるのか、はっきり言って読みにくく、難解な部分も多かった。但し、ごく当たり前の世の中(ソロスにとっては投資だろうが)は不透明で、不確実であることは間違いないし、ソロスのいう再帰性理論も、認知機能と操作機能によって不確実にある意味当然の結果であろうし、改めて考えてみても、全く当然の結論である。文章は難しくなっていることにより、より複雑になりとっつきにくい内容となってしまっていることは、とても残念である。世の中、自分ひとりで物事をすべて結論できるわけではなく、当然大勢の人間の思考、行動、環境の変化などが重なり合って物事は進むのであり、今更何をと思いつつも、納得させられる辺りがソロスのすごいところなのであろう。市場は自由な競争が前提であろうが、市場の監視役となる規制が当然必要となり、それが適正な市場を維持できる要素となることが大事である。そのセフティネットが全く機能できなかったゆえに、あり地獄のような破綻が今後ともに連鎖して起こってしまう。資本注入、公的資金の導入だけでは解決できない次世代の新たな経済システムを近い将来組成しなければならないようになってしまうのではなかろうか?アメリカを震源地とした今回の経済騒動は、今までの景気循環的なバブル崩壊とは違う、米国の根底を揺るがすようなそんな事件に発展するそんな感じがする。本書の執筆事態が、本年の前半のものであり、9月のリーマンショック以降、米三大自動車メーカーの経営危機、そして世界的な不況は
ソロスがある意味楽観し期待していた中国、インドの実態経済をもすでに波及してきている。
ここまで来てしまった世界的な不況に関して、現在のソロスの意見を是非とも聴いてみたい。

概要:★相場に対する歴史認識に気付かせてくれる一冊
本文:相場は『再帰性』によりあらゆる予想は不確定になり、『可謬性』により投資家の認識と判断は不確実になる。その結果、相場での事象は通常の確率・統計的かつ反復的な事象か、稀に発生する歴史的かつ不可逆的な事象に至る。
この本は金融機関や財政当局の考え方や多くの金融商品が前者の根拠である従来の均衡理論に基づいており、後者のような歴史的事態には無力であることを繰り返し主張している。
その意味では、レビュータイトルに記したように、自然科学的な発想では捉えられない相場本来の持つ歴史的な側面を改めて認識させてくれる貴重な一冊である。

それから、超バブルの発生原因として、(1)過度な市場原理主義による信用膨張、(2)ボーダーレス、グローバル化による害悪の散逸、(3)規制撤廃とリスク誤認の金融技術の無制限な発展、が挙げられている。もし、今後この巨大バブルがはじけたならば、その揺り返しとして、(1)信用の急激な収縮、(2)経済のローカライズ化、地域化、(3)規制強化と管理された金融技術、が現れるのであろうか?ソロスの言うように今回は均衡点が予想できないバブルであるならば、新たな経済的国際的な秩序・制度や倫理を創造しようとする人類の意志と創造性が試される試練の時代が、もうすぐ間近に来ていると覚悟しなければならないだろう。

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