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著書名 フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453)) (集英社新書 (0453))
著者名堀内 都喜子
出版社 集英社
ASIN 4087204537
装丁 新書
価格 ¥ 735
感想文概要:フィンランド初心者には、楽しめる内容だった。ただ行きたくなるまでには至らなかった。
本文:学力世界一位、フィンランドのことを知りたくて、この本を手に取った。
内容は、フィンランドに大人になってから留学した女性の、体験に基づいたフィンランドへの考察で、必ずしも学力のことだけでなく、特徴や生活一般についてのエッセイ集。
章によって、内容がかなり変わるので、一気に終わりまで読み進めてしまうというよりは、休み休みちょっとづつ読んだ本だった。
フィンランドに興味のある初心者には楽しめた。

概要:商売っ気のない素直なレポート
本文: PISAで注目されて以来、教育界で絶賛されているフィンランド教育だが、筆者はその注目以前からの連載で、山っ気のかけらもなく書きはじめている。
 一方的なフィンランド礼賛でなく、ニュートラルな書きぶりが好ましい。身構えることなく、良さも悪さも伝えてくれる。フィンランド男性は女性に「愛している」と口に出していうのが苦手だなどと読むと、がぜん親近感がわいてくる。

概要:フィンランド
本文:世界学力調査1位に輝き、日本でもフィンランドの
学習方法などの著書が数多く出版されている。

本書は、著者の実体験を織り交ぜながら、否定的な
要素も含めて、フィンランドを紹介している。

非常に読みやすい本ではあるが、一個人の意見として
読み物として読むことをおすすめする。

概要:単純に日本と比較はできないにせよ、考えさせられることの多い本
本文:森と湖の小国・フィンランドは、たしかにゆったりとしているし、
自然も豊かだし、教育水準も高い。
そういったプラスの面を紹介し、ある部分で日本の現在を見直すという点では評価できる。
ただ、社会保障制度が手厚い分、税金も高いこと、失業率や離婚率も高いことなど
マイナス面になるとややトーンダウンする。

それでも、高い税金をガラス張りで使っており国民からは大きな批判は出ていない。
これからの日本がフィンランドのような国をめざすかどうかはともかく
(国土面積は似ているが、人口がまったく違い単純比較はできないと思う)
「税金を有効に使う」という、国としてきわめて当たり前なことを
この本は教えてくれる。それはおそらく、著者自身が、フィンランドに批判はありつつも、
基本的には愛情を持っているからだと思う。

単純に「スローライフを見直そう」ということではなく、著者が言いたいのは、
女性の社会進出、透明性の高い税金の使途など、この国の「シンプルさ」ではないだろうか。

著者は文筆業でもあり、文章は非常に読みやすい。フィンランドに対する愛情は感じられるが
過度な思い入れもなく、読後感は爽やかでもあった。


概要:フィンランドに関心があれば気持ちよく読める経験的フィンランド論
本文:フィンランドが教育水準の高さで日本でも広く知られるようになって以来、近年、とみにフィンランドに対して関心が高まっているようだ。本書はフィンランドの地方都市にある大学院に長く留学し、そのままフィンランドに就職した経験がある女性ライターが、フィンランドの文化や生活について語った経験的フィンランド論である。

フィンランドは表面上、決して豊かな国ではない。日本よりちょっと狭いほどの国土に、人口は500万人ちょっとと少なく、冬の気候が厳しく、とくにラップランドなどの北部地方は日照時間がごく短い。また、ロシアとスウェーデンという大国に挟まれ、大国のエゴに翻弄されてきた苦しい歴史を持っている。なぜそのような国を豊かと感じるのか。それは、フィンランド人が自然とうまく共存しているからではないかと著者は言う。そして実際に・・・と著者の異邦人としての体験や見解が述べられていく。

本書は地方紙への連載が元になっているので、広く一般読者の関心を引きそうなテーマをうまく拾っている。また、著者のフィンランドへの愛情が伝わり、実際に経験したことをその場の気持ちもまじえながら素直に述べているので、気分良く読めるフィンランド論となっている。

フィンランドの成功を、フィンランドが小国であることに見ている人が多いのかもしれないが、私は別のところにあるのではないかと考えている。わかりやすくするために日本と比べて考えると、日本とフィンランドの根本的な違いは税金の重さから派生しているのではないだろうか。

フィンランドは税金が高く、多くの家庭で共働きをしている。これは夫の収入でやっていけないだけでなく、女性の意識が高く、子供が出来ても社会で成功しようという意欲を維持できるからという面もあると筆者は言う。また、税金の使い道がガラス張りで、多くの国民が納得できる使い道をしていると述べている。また、そのため、(これは本書には書かれていないが)財政が福祉や教育に多く割かれ、女性の雇用機会を拡大している。かたや日本は世界水準から見ると、税金が安い国である(法人税は高いが)。高齢化が急速に進んでいることもあり、教育や福祉に割かれる支出が減少している。その一方で、財政支出の不透明さは相変わらずである。

税金が高いことは必ずしも悪ではない。日本に必要なのは、税金を上げ、福祉や教育に支出し、新たな雇用を生み出すことである。税金を上げるためには国民が納得できる内容であることがいちばん大切だ。だが・・・フィンランドの政治家や公務員のひたむきさや真面目さと日本のそれを比べると、絶望的な気持ちになってしまう。

最後にちょっとだけ揚げ足を取ると、経験談は面白いが、調べて書かれているところになるとまるで学校のレポートのようにトーンが落ちたのが少しだけ残念だった。とはいえ、全体的には高評価を与えたい。フィンランドに関心がある方はぜひご一読を。

著書名 日本人ほど個性と創造力の豊かな国民はいない
著者名呉 善花
出版社 PHP研究所
ASIN 4569694500
装丁 新書
価格 ¥ 998
感想文概要:美辞麗句ではない
本文:美辞麗句ではなく、非常にあっさりと日本と日本人を見ています
悪いところもあるでしょう?という問いかけに対しても、「そんなものは、どこにでもあるし特に目を引くものでもない」とあっさりと返している様子に好感を受けました

個人的なことなのですが、歴史観というか世界のなかの日本についての考えが揺らいでいるひとには、どちらに揺らいでいるのかは関わらず、こういう風にも見られているんだということで読んでもらいたいです
もしくは、こういう風に見られているのだからもっと律しなくてはというふうにでもいいから読んでみてほしいです

すぐ身になるというようなことではないですが、すっと入ってきやすい文体なので反日抗日嫌日親日とかそういうのについて関わりなく、読める文章だと思います

概要:日本人としては照れる内容ですが
本文:日本の美徳について考える機会は少ないでしょうが、実際のところ、アジアでも日本の美徳は多く語られます。特定3国は別として、美しい美徳を持っていることは本書に書かれています。
もちろん、美徳とはいえない事もありますが、それは多国と比べても酷いものではありません。
とかく日本は卑下しかけですがたまには自分自身の足下を見直してみるのもいいかもしれません。先人の築き上げたものも多いのですが、このような美点は多いに発展させて行くべきだと思います。

著書名 豊かさとは何か (岩波新書)
著者名暉峻 淑子
出版社 岩波書店
ASIN 4004300851
装丁
価格 ¥ 819
感想文概要:物質的な豊さに嫌気がさしている人にお勧め。
本文:私は流行語の勝ち組、負け組と言う言葉が大嫌いである。弱者にいたわりのない米国型の冷たい国、という印象を受けるからだ。日本は拝金主義が横行し、万事が金もうけに費やされる国である。子供は出世コースを歩むために幼いころより塾通い、会社に入れば今度は不毛な決して勝者のない競争社会である。本書ではこの原因は明治維新にまで遡るという。要するに富国強兵の精神が未だに根付いており、企業内では個人の人権はなく、憲法は企業の門前まで、と書かれている。著者はこの解決には時短、人権意識の改革が必要と唱える。まさにその通りであって、未だに週40時間労働が守られている会社はほとんどない状況である。今でこそ、ワークシェアリングと言われ出しているが、これも実現にはほど遠い現状である。読んでいて、土地の異常な高騰を招き、環境破壊が繰り返され る日本という国の将来を暗く感じる。


概要:なんで豊かさを感じないのか
本文:なんで豊かさを感じないのか。そんなことを再認識させてくれる本である。
20年近く前に書かれ、数字的には古いものもかなり多いのが難点。
(西ドイツはもうドイツだし)
それでも、20年前と、日本のあり方がちっとも変わっていないのには驚く。
そんな意味で相変わらずの豊かさ感のない実生活が、恨めしく思える一冊である。

概要:格差、貧困、豊かさ
本文: お金だけが豊かさではないことを主張した書物である。著者はほかにも東欧の豊かさ
についての共著もある。
 実際、ルーマニアなどは今現在、世界トップクラスの格差のない国として知られる。
 無論、人々の月収は日本の北にある将軍様の国と同レベルであるが。人類は食物をとらないですむ段階に達したか。
 貧困は恐怖ではない、ということを理解するためにも必要な本か。ソ連邦への未来
を考える上でも重要な本であろう。
 

概要:たくさんの課題
本文:これから社会に出る者にとって、読んでいて苦しい部分が多々あった。

競争の市場経済社会が当たり前になっている現在、助け合う互助こそが
理想の社会だというのはもっともだと思う。しかし、今の日本にその考えが浸透し、社会が変化するとは考えにくい。あまりにもかけ離れたところにいるので、そう感じてしまう。「貧しい日本」と言われてもおかしくない。

競争に勝つことしか考えない世の中になってしまったら、本当に終わりだと思う。失業者やホームレス、過労死や労働環境の劣悪さ、先進国と発展途上国の貧富の差、子どもの受験戦争、コミュニケーション能力の低下、自然破壊などたくさんの課題を少しずつでも解決していかなくてはならない。言葉では何とでも言えるが、実際何をすれば良いのか。

自分の国、自分の将来、すべて自分そして自分の周りにいる人々に関わる事なのだから、文句を言うだけではなくて知ることから始めるだけでも違うはず。現実を見るのは苦しいけれど、知っていなければいけない。私たちの最低の義務ではないだろうか。








概要:左翼思想が鼻に付くのが致命的な欠点だが……
本文: 左翼思想がやたらと鼻に付く。著者はこれが致命的な欠点になっていることがわかるのだろうか? もはや右翼・左翼の分類などはもはやアスベストのような産業廃棄物でしかないのだ。まあ、その点では時代遅れではある。そういうことを雄弁に語るかのようなくだりを読むといらいらしてしまうのは私だけか。いや、違うだろう。まあ、バブル末期に書かれた物だから仕方ないといえば仕方がない。
 しかし、である。日本社会の根本的な欠陥に切り込んでいる点には注目できるだろう。ここのくだりは極めて強烈で素晴らしい。残業や社会福祉についての切り込み方は鋭い。ここは高く評価するべきだろう。
 ちなみに、この左翼臭さは2003年に発行された続編の『豊かさの条件』においても残っていた(笑)「地球市民」とかいった珍妙な噴飯物の言葉を垂れ流すのは止めにして欲しいものだ。これでは美点が美点で無いかのに見えてしまうではないか。

著書名 豆とスープが待つ食卓―簡単だけど豊かなスペインの台所仕事
著者名丸山 久美
出版社 文化出版局
ASIN 4579209311
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575
感想文概要:おいしい、シンプル、スパイスのことも学んだ
本文:日本や欧米のように食材が豊富に手に入らないところに在住することになり、限られた野菜、シリアルなどでできる料理を探していたときに出会いました。 豆は結構どんな国でも乾物でも缶でも売っているし、スパイスのバリエーションは豊富なので、レシピで示されたの野菜の一つ二つ、あるいは豚肉などが手に入らなくても、この本に紹介されているまめ料理はかなりおいしく作ることができます。 あまりよく知らなかったスパイスなども少し使えるようになって、味の幅が広がりました。 ひよこ豆ガルバンソを使ったモロッコ風クスクススープは簡単でボリュームもあって、とてもおいしいので、何を作るか悩んだときのお助けメニューになりました。 スペインの家庭料理はシンプルであっさり(重たくない)、素材の味を大切にしていて、私はとても好きです。

概要:毎日使える豆にスープ
本文:大豆や小豆のレシピはないけれど、今まで使い方が今いちだった種類の豆の洋風料理が充実しているのがうれしい。白いんげん豆とアサリの煮込み、豚肉との煮込み、ガルバンゾーのマヨネーズ焼き、サラダなど毎日の献立にとっても役立っている。マンゴーと白いんげん豆の組み合わせはすごく新鮮なうえ、おいしかった!

スープはシンプルで身近な素材を使うものばかり。ニンジンを使っただけなのにちょっと生姜を入れておいしいスープが出来たのにはびっくり。さらにポタージュに展開するヒントもあるのも親切。

豆もスープも好きだなぁ。


概要:空腹時、開くなキケン。
本文: マドリードで14年暮らした経験を持つ著者がかの地で身につけた豆料理のレシピをまとめた一冊ですが、私は大変美しい料理写真集として堪能しました。

 どの料理もほぼ実物大と考えてよいサイズで撮影されており、彩りの鮮やかな美しさには溜息が出るほどです。スペイン旅行用のガイドブックではどうしても紙幅の関係で小さなサイズの写真しか掲載されない料理ですが、やはりこれくらいの大きさがなければその素晴らしさは伝わらないものです。料理が芸術作品になりうることを改めて感じさせる一冊です。

 29ページの「白いんげん豆とクリームチーズのごちそうサラダ」が私のお気に入り。このままずっと部屋に飾り続けておきたくなるような美しさなのです。東京・合羽橋で食品サンプルを作ってくれたら是非買いにいくことでしょう。

 眺めていて気がついたのは、それぞれの料理を盛るのに用いられた器のシンプルさです。とりたてて特徴がないプレーンな器を使うことによって料理そのものの美しさが一層引き立つように工夫されています。

 とはいうものの、美しさばかりではなく、この写真集を眺めていると、実際には食べたことがない料理であっても、やさしく煮た豆のあの食感が確かに舌の上に転がる思いを味わえます。空腹時に眺めるのはやはり危険でしょうね。


著書名 癒しのハーモニーベル2 豊かさを呼びこむCDブック
著者名居田 祐充子
出版社 総合法令出版
ASIN 4862800696
装丁 単行本
価格 ¥ 1,575
感想文概要:浄化力があります
本文:初めて聞いた印象は嫌いではない、くらいでした。

その日はとりあえずずっと部屋で流していましたが、犬の散歩から帰って来た時に部屋の空気がきりっとしたものに変わっていたのを感じました。

驚いたのは夜流して眠ったら夜中に頭と胸が痛くなり大変具合が悪くなりましたが、朝には痛みが取れぐっすり眠れた充実感があったのです。痛かった部分は普段から気になっていた部分で、楽になっていました。毒が出たのかなぁ?不思議ですが、私には驚くくらい影響するCDです。

また、自分に違う物がはっきりわかってくるような気がします。。。人でもです。ちょっと合わないと思っていた人に対する嫌悪感が増してしまったような気がしました(若干困)

私にはこのCDがある意味破壊を意味しているように感じます。

今までの自分との決別?
今までの自分を手放したく無い人には向かないのかもしれません。

概要:仏壇のイメージ
本文:音は、綺麗といえば綺麗ですが、不気味と思われる方も多いと感じます。このサウンド?を聞いて、仏壇のリンを鳴らしているイメージ、死やあの世を想像する方は多いと思います。効果は無くとも、もう少し落ち着くような音にできなかったのかなぁーというのが感想です。

概要:最高!
本文:この本を購入して、まだ二週間ぐらいですが、これを聞き出してから臨時ボーナスが貰えたり、スクラッチで20万が当たりました。


概要:確かに自分の波動が上がります
本文:今はなるべく部屋でこのCDを流すようにしていますが、
確実に言えることは、自分の波動がはっきりと上がることです。
今まで色んな癒しのCDを聴いてきましたが、
CDを聴いて、高い波動を感じるものは結構ありますが、
体感として、自分の波動をここまで確実に上げるものは
出会ったことがありませんでした。
恐るべしハーモニーベルの響き。
これはオーラを綺麗にしてくれたり、不要なものを浄化する力が
大きいように感じます。

波動が上がれば、それだけいいものが共鳴してやって来ますので
まだ購入して3日目なので、目に見えた成果は有りませんが
少しは期待が持てそうです。

注意点は、このCDは音楽では無いので(風鈴のように
ただ鳴らしておくだけのものです)メロディーの美しさや
BGMとしての癒しを期待される方にはお勧めしません。

概要:これを聴くと、やる気が沸いてきます。無駄遣いもぐっと少なくなりました。、
本文: 購入してひと月近く、ずっとCDを聴き続けています。確かに、前作と比べて高めのトーンの音ですね。
私は自分の部屋で寝るときに流したり、居間を掃除するときに流して、家族全員にその効果が波及するようにしています。


 このCDを聴き始めてから、明らかに変わったと感じた点は二つあります。
一つ目は、聴く前に比べて前向きな気持ちがかなり強まり、チャレンジ精神が高まったこと。
不思議なことに、このCDを聴き始めてから、後ろ向きな気持ちになることが少なくなり、英語などのスキルアップの勉強がかなりはかどるようになりました。このCDのおかげで中学英語の復習が一気に終わりそうです(^_^)。


 もう一つは、他の方も書かれているように、物欲が薄まって無駄遣いが少なくなったこと。聴く前に比べて衝動買いしようという気持ちがなくなり、より計画的にお金を使えるようになりました。ついでに言うと、内職の仕事量も増えてきたような…


 ただ、欠点はやはりハーモニーベルは好みが分かれやすい音だということですかね。私の弟二人はみんなハーモニーベルが大嫌いで、居間でCDをかけていたときに彼らの耳にベルの音が入った途端、「宗教みたいでヤダ」とか、「こうるさい、とっとと止めろ」などと言われ、にらまれてしまいました。
ハーモニーベルの音は男性を不愉快にさせるのかもしれません(あくまでも私個人の見解ですが…)。男性が購入される場合はよく検討してから判断された方がいいでしょう。






著書名 「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史
著者名ウィリアム バーンスタイン
出版社 日本経済新聞社
ASIN 4532352207
装丁 単行本
価格 ¥ 3,360
感想文概要:経済理念がしみわたってくる
本文:経済の丸裸のところから、現代まで雪だるま的に進歩してくるのが、体感できるいい本でした。
経済を学んでいる人でも、結局何を学んでるか実際のところ数字でしか理解していなかったり、形式的にしかわかってない人が読むと、
それが実体的にとらえられるような気がします。

概要:お金を切り口にした近代史
本文:豊かさイコール経済活動の変遷を、近代に絞って、産業革命前後から、各国の勃興・衰退を丁寧に紡ぐ出した労作です。
これを読むと、繁栄が出来た国と、そうでない国にどのような環境的相違、政治的環境、社会制度があったのか、それらが相互にどのように関係していたのかがよくわかります。

本書ではこのような繁栄の条件を、
・私有財産権
・科学的合理主義
・資本
・動力、スピード
の4つに総括し、繁栄するためには、これらすべてがそろう必要があると解説します。
何かが微妙に欠けている気もするんですが、本書の中ではこの論が綺麗にまとまっているため、違和感はありません。


概要:物足りない
本文:
著者は次の要件が満たされた場合、豊かさが発展するとある。
1)私有財産制 
2)科学的合理主義 
3)資本 
4)通信・輸送手段
の4要素である。
たしかに本著を読むと、この4要素は必要条件に思われるが、豊かさの発生には十分条件ではないだろう。

これに関しては著書には強引な論理展開も見られる。たとえば、1500年ごろに上記4要素が満たされ、工業化が進んだとあるが、残念ながら余剰食糧生産に関する記述、それをベースとして支えるエネルギー革命(木材→石炭→石油)については一切触れられていない。
また、狩猟民と農耕民の記述においても、年代を無理やり混同して論理構成しながら、別の頁ではほとんどが農耕へ従事していたとの記述があったり、論理構成が心もとない。

本著書はあくまで、著者の本業である投資家の立場から、経済、軍事、政治面から見た、豊かさ発生の分析著著、として捉えるべきである。
我々はそのうえで、エネルギー面、食料面でなんら問題なない現代においてなぜ豊かさに差が発生するのか?という面から捉えたほうが読みやすい。

真の豊かさの誕生を知るには、ジャレドダイアモンド氏の著書や、石油に関するエネルギー史なども合わせて読む必要がある。


概要:ダシを取ったあとのカツブシ
本文:原書をツンドクしてたが、日本語で読めるならと、この翻訳書を古本屋で買った。早速序章から読み始めた、が何かおかしい感じ、たとえばダシを使わないで作ったみそ汁みたいな感じ、がしたので、原書と比べてみた。なんと、省略と誤訳だらけで、しかも18世紀を19世紀と間違えたりしている。素人の私でもわかる誤訳が多数! なやみますね〜。 この訳のように、文章としてはこなれた日本語になってるが、誤訳が多い方を選ぶか、原文に忠実で誤訳はないがガチガチの日本語になってない訳文のほうを選ぶか。私は、原書を選びました。

概要:ある意味最も優れた人類史(世界史)の教科書
本文:「優れた社会運営とは何か」については多くの場合イデオロギー論争になるが、本書は「豊かな社会運営に必要とされる4条件」を経済史他に立脚し客観的に示している。(ある意味最も優れた世界史の記述でもある)
「1)私有財産制(=法治国家かつ適切な税制)、2)科学的合理的な思考、3)効率的な資本市場、4)充実した通信と流通網」の全てが揃えば豊かな社会が建設され、一つでも欠ければ一時的に豊かさを享受できてもその成長率は極めて低く継続しないと言う。
この指摘の一部を、「より多くの市民が意欲的に社会建設に参加でき、結果として個々人がその豊かさを手にすることが出来る社会が豊かな社会」と受け止めるのは適切だろうか?4条件の大部分は「自由・市場主義経済」が合致するが、結果として大きな経済格差が生じワーキングプアが生じるような社会運営を「豊かな社会」と筆者は定義していないように受け止められる。
今日の日本は、政治的には平等だが経済的には固定的な階級社会に向かっているとの見方もある。イデオロギーではなく、社会経済運営の客観的科学的な指標として本書の指摘が活かされるべきだと思う。


著書名 図解 豊かさの栄養学〈2〉健康の鍵・脂肪は正しくとろう (新潮文庫)
著者名丸元 淑生, 丸元 康生,
出版社 新潮社
ASIN 4101498040
装丁 文庫
価格 ¥ 660
感想文概要:実用的な栄養学で分かりやすい
本文:ファーストフードやファミレスでの食事が好きで、それでは健康に悪いと、やみくもにサプリメントを飲んでた私には、目からうろこの一冊でした。

よく耳にする食物繊維とか、抗酸化栄養素など、働きがわかりやすくかかれています。また血中コレストロールを下げる即時や、月見草油(γリノレン酸)によるアトピー治療についてなどが解説されていて変わかりやすい本でした。

料理にはまったく興味がなかったのですが、これを読んでこれからは外食に頼らず自炊をやってみようと思うようになりました。


著書名 愛しのかな(2) (バンブー・コミックス DOKI SELECT)
著者名田中 ユタカ
出版社 竹書房
ASIN 4812468132
装丁 コミック
価格 ¥ 590
感想文概要:自縛霊から浮遊霊?になったかなが・・・そして新キャラ登場!
本文: 収録内容
・LIFE9 かなとデート
 アパートの敷地から出られるようになったかなに大吉は靴をお供えして二人で遊園地へ・・・
・LIFE10 コンビニのかな
 コンビニで買い物する大吉、店長には見えないのだが、実はかなが・・・
・LIFE11 銭湯のかな
 かなと大吉のちょっとしたイベントそしてそこでかなは・・・
・LIFE12 私が来て
 秋、いきなり大吉に抱きつくかな、そして二人は・・・(久々のHシーン)
・LIFE13 かなとケータイ
 大吉がバイトの現場の廃墟で手に入れた壊れた携帯、壊れているはずの携帯だったが・・・
・LIFE14 幽霊騒動
 いつもより遅くなった大吉にかなは・・・そして二人で・・・
・LIFE15 となりの詩子さん(正確にはお向かいさん)
 幽霊騒動の幽霊の正体は新しく住人となった詩子、そして彼女もまた・・・

・嵐のデート(読切作品)
 一つ年上の彼女と嵐の中デートに出かけたのだが、電車もバスも嵐で動かずラブホテルに泊まることになったのだが・・・(少年漫画の一シーンにあったような話)

 今巻は前巻に比べH度は減っていますが、所々に田中ユタカらしい感性が光っていますね。(愛人を感じさせます)
 後半、新キャラが登場して今後に期待の持てる作品です。

概要:生命のそれから
本文:田中ユタカはもっと評価されるべき作家だと思っている。
いわゆる成年作品に叙情的な表現を持ち込んだ田中ユタカのスタイルというのは唯一無二であり
また読む度に胸が温かくなったり、切なくなったりする程、カタルシスに満ちている。

この作品は夏の日の夕方、一人で命を断ってしまった少女「かな」が幽霊になって
主人公である「大吉」と出会い、恋に落ちていく話。で、前の巻では作者本人もあとがきで
書いているように瀕死状態の大吉をかなが生命力を使って救う話がラストで、
この流れは完結なのでは?と思いきや実は彼女は消えずに存在を続けていた。
 まるで終わったかのような雰囲気だったが、そこからこの巻では前の切ない話からどちらかというと明るい、
日常コメディ系の話で構成された巻になった。という訳で叙情的な表現は少なめであるが
この日常コメディがとても面白いものなのでこれはこれで楽しめるかな、と。
時々、ちょっと切ないシーンがあったり背景に力を入れた感動的なシーンもあって余計に楽める。
この二人を見ているのは本当に楽しいし、飽きないなあと思う。

さて、この巻では主にこの二人を中心に描いて来た作品に、サブキャラが途中途中で
入ってくるようになる。まずはかなが通うことで呪いのコンビニと噂までされてしまったコンビニの店長。
彼はコメディ路線に於いて活躍している。例えばかなの体に無意識に触れてしまって驚いたかなが
ポルターガイストを引き起こしてしまうのだが、それに対して感動する、といった変わり者。
ただ、どうやら携帯電話になぜか映ったかなに恋してる、みたいな描写もあったので
ストーリー路線にも絡んできそう? そして新キャラである詩子さん。彼女はサブヒロインといった位置づけだが
既に主役の二人はこれ以上ないくらいラブラブしてるので、どう絡んでくるのか気になるところ。

また読切「嵐のデート」も収録。この作品も非常に素晴らしい出来で、カップルの機微を
描かせたらこの人はトップクラスなのでは?と思うほどじっくりと丁寧に愛をはぐくむ二人が
描かれている。キスだけで終わる、というのが逆に良かった。

ちなみに1巻を読んでから今巻を読んだほうが遥かにカタルシスが増すと思うので
未読の方は是非1巻と合わせてどうぞ。ちなみにアフタヌーンでやってる「ミミア姫」の、これまた2巻も
今月発売するので興味があればそちらも。

著書名 ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)
著者名J.K. ガルブレイス
出版社 岩波書店
ASIN 4006031378
装丁 文庫
価格 ¥ 1,365
感想文概要:社会的バランス論の今日的重要性
本文:ゆたかな社会では、喫緊の必要はほぼ満たされているために、それでもなお消費支出を増やすよりは、不測の事態に備えて貯蓄することになるだろう。つまり、財布のヒモが堅くなる。そのため、堅くなった財布の紐を緩めさせるための、あの手この手の誘惑=広告の重要性が増す。あってもなくてもよいような需要に人々を引き付けるためのあの手この手の工夫が凝らされるのと対照的に、医療や教育など、より基本的な必要がみたされていない人が放置される。このアンバランスさをアンバランスさとして問題視するのが、ガルブレイスの「社会的バランス論」だ。

そこで、課税と喫緊の必要をみたさねばならない人への補助を通じたバランスの回復が目指されることになる。実際、北欧の福祉国家形成にも影響を与えたそうで、今日、社民的なものを考える上でも大変重要な古典だと思います。

概要:マル経でもなく、近経でもなく・・・・
本文: ガルブレイスの経済学上の立場は、「有閑階級の論理」でおなじみのヴェブレンと同じく制度派に属することになるのだろう。その著作は、階級闘争見え見えのマルクス経済学でもなく、数学マニア志向の近代経済学でもなく、さりとて両陣営をまったく無視するわけでもないということで、心地よい経済読み物になっている。この本も当たり障りのない「文明批評本」になっている。
  
 同じ民主党系経済学者の情けからか、サムエルソンの「経済学」には、「拮抗力」というガルブレイスの「経済学」上の数少ない学問上の貢献が述べられていたことを思い出す。しかし、これだけ。ガルブレイスは、純粋学問としての経済学と直接関係のないこの「ゆたかな社会」とか「バブル経済」といった経済評論本ないしは、文明批評の領域で有名になってしまった。
 
 60〜70年代に学生時代を送った我々にとっては、「ゆたかな社会」を読んでいるということは、高度経済社会に対する一種のアンチテーゼを提示しているようで、「かっこよさ」の証しでもあった。過激な学生運動に突っ走る気もないノンポリ学生にとっては、特に! 
 今こうしてこの本が岩波文庫に入った「決定版」を再読してみると、ケインズ「一般理論」同様、妙に懐かしさを感じるものである。
 

概要:ゆたかな社会に潜む罠
本文:ガルブレイスの主著だが、決して難解ではなく読みやすい。
どちらかというと経済学の書というより、経済読み物に近い気がする。

前半では、スミス、リカード、マルサスからマルクス、ヴェブレン、ケインズまで経済思想史が面白く書かれている。
さらに深く経済思想を知りたい人は『入門経済思想史 世俗の思想家たち』を読むといいだろう。

後半では、ゆたかな社会に対して既存の経済学が失敗していることを指摘する。
まず、経済学が、物資の生産の優位、すなわちものをいっぱい作れること、能率が最大になること、が最良の状態であること、を前提としていることを指摘する。
しかしそれでは社会の失業と貧困は不可避のものとなってしまう。

また、インフレ対策として既存の経済学は公定歩合の引き上げを提示するが、それではインフレは収まらず、逆にその対策だと貧困層や中小企業がますます苦しくなるのだ。
インフレ対策には、限定的な統制が必要なのだ。

今のゆたかな社会では、市場を通す財に比べ公共財が著しく軽視されている。
物的資本にのみ注目が集まるため、人的資本は軽んじられる。
また、貧困層が少数派になってしまったので、貧困が無視できてしまう。
しかし、ゆたかな社会に必要なのは、これ以上の物資ではなく、幸福なのだ。


今日の格差社会を念頭に置いて読んでみると、彼の指摘がまったく古びていないことがわかる。
読みやすく今日性もあり、もっと多くの人に読んでいただきたい本である。

概要:ロックフェラー(リアル)とガルブレイス(ロマン)
本文:ジョン・D・ロックフェラー
「大企業の発達は適者生存にほかならない。……美しく香り高いアメリカン・ビューティ種のバラが作られて、
 みる人の喝采を博するのは、そのまわりにできた若芽を犠牲にしてはじめてできることなのだ。」
「これは経済におけるわるい傾向ではない。それは自然の法則と神の法則の作用にほかならない。」
ガルブレイス
「ゆたかな社会に欠陥がないわけではない。しかし、ゆたかな社会は、
それ自身のもつ有害な傾向ないしは破壊的な傾向から救うだけの価値は十分にあるのだ。」
「ゆたかな社会のおける貧困の除去を社会的・政治的な日程に強力に載せようではないか。」

豊かさを支えるものは貧しさである。それを広言したロックフェラーに対し、自覚するに止めることで不可能を夢見たガルブレイス。
ガルブレイス(ロマン)を学ぶことの難しさは、ロックフェラー(リアル)を忘れがちになることにある。

概要:一つの時代にとらわれない広範な視野
本文: 生産性の向上を目指して組み立てられた経済理論をもとに作り上げられた社会が、豊かになった今、どんな課題を抱えているのか。初版から40年後に改定された第5版。
 前半部分では、社会と経済理論の発展をたどることから、経済理論の入門書としても適当。
 生産性向上を至上の価値とする現代社会への疑問に、経済理論の面から応えるという正統で納得のいく一冊。

著書名 愛人 -AI・REN- 4 (4) (ジェッツコミックス)
著者名田中 ユタカ
出版社 白泉社
ASIN 4592133544
装丁 コミック
価格 ¥ 530
感想文概要:感動!
本文:この本は余命を宣告された主人公と病気でもうすぐ死んでしまう人のなぐさめのタメに作られた愛人(アイレン)との恋愛系ですが5巻まで読めば絶対感動します!

概要:五巻は来年出る予定だそうです。
本文:感動とは、極めて個人的な体験である。
あれこれ話しても他人に伝わるとは限らない。
大多数の人を感動させようと思えば薄くなり、
厚くすると読者に伝わらなくなる恐れがある。
しかしこの作品ではそれらが絶妙な均衡を保っている。
「愛人 AIREN」は、重い。では暗いのか?
いや、いっそ爽やかと言ってもいい。

色々と言ってしまったが、結局……面白い?
もちろんだ。


概要:5巻はいつになったら出るんでしょう(^_^;)
本文: この巻では前巻以上に壮大で難解ともいえるSF部分が増えるとともにラヴコメ的な部分も切なさを増しています。
 田中ユタカというマンガ家は元々18禁物のマンガを描く人ですから,あいの裸も書きますし,あいとイクルがお互いの身体を触れ合う「かわいがりっこ」の描写も描いています。

 しかし,そこからはイヤラシサというものはまったく感じることはありません。そこから感じるのは,男女が身体を触れ合うことの根元的な意味,つまり「愛」です。
 この巻では,特に第34話「New World」が良いですね。

 いよいよ次の第5巻で『愛人』は終わりを迎えるわけですが,いったいどういう結末を迎えるのでしょう。今から楽しみ....う~ん,楽しみとは少し違うな....だって,どう考えても,このストーリーでは所謂ハッピー・エンドには絶対にならないことはわかっていますからね....


概要:次巻はまだか!
本文:偶然昔の「ヤングアニマル」誌を読み、1~4まですぐ買いました。

スケールが壮大なのに日常の苦悩を描いている。人間はどこまでも人間なんだと感じます。

イクルとあいの何時尽きるとも分からない命、破壊されつくした地球、なぞの地球外生命体。SFです。リアルなSFです。この田中ユタカが描いた未来の地球の姿はいったい何時ごろの地球を想像したんだろう…。

5巻が最終巻らしいですが、非常に待ち遠しいです!


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