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個人輸入代行の『舶来屋』がお薦めする「 漢方 」関連の書籍をご紹介しています。


著書名 新装版 漢方医学
著者名大塚 敬節
出版社 創元社
ASIN 442241058X
装丁 単行本
価格 ¥ 1,785
感想文概要:非常にわかりやすい
本文:初めて漢方にふれる人にも読みやすく、理解しやすく、後々調べやすい本です。漢方の歴史、漢方の診断の方法、薬方についての分かりやすい解説、病状別の治療に関して、薬方の分量つきの説明などなど、それぞれのカテゴリが分類されているので、頭の中をすっきりさせながら読み進められます。手放せない一冊です。

概要:訓示を胸に
本文:素人でも読める医学書。
医師でないので残念ながら素晴らしさはよくわからないが、
まずこの本を押さえておけば、最低限の事は知れる気がする。
素人には最後の訓示が効く。以下p.258より引用。
「散木になるな」
散木というのは、中心になる幹がなくて、薪にしかならない小木の集まりのことである。
漢方の世界は広いから、研究の方法を誤ると薪にしかならない散木のようなものになってしまう恐れがある。
まずは1本の幹になるものを選んで、これをものにするまでは、あれこれと心を動かさないことが必要である。
幹が亭々と空にそびえるようになれば、枝、葉は自然に出てくる

著書名 自分でできるやさしい漢方 (オレンジページムック 元気がでるからだの本別冊)
著者名
出版社 オレンジページ
ASIN 4873035414
装丁 大型本
価格 ¥ 700
感想文概要:体に良さそうなことがたくさん
本文:生理痛や頭痛がよくあるので購入しました。
また、身内が胃腸薬や痛み止めの飲みすぎで胃腸を悪くしてしまったこともあり、
漢方は体に良さそうだなぁと思い、この本で勉強中です。

生理痛や下痢、便秘に関することが載っていてとても便利です。
なかなか人に聞けないことですから。
女性特有の体の悩みに効く飲み物のレシピが載っているのも良いです。
乾燥肌や肩こり、風邪といった体のトラブルについても記述されています。

自然にあるもので対処したい方には重宝すると思います。
私は、実行しなくても読むだけで気が軽くなりました。
(もちろん実行して生理痛が良くなりましたが)
解決法がいろいろあると思うだけで、何だか心強くなります。

概要:最近漢方にはまっています。
本文:最近漢方にはまっていてとくに不定愁訴を改善する方法や風邪や冷えなどの対処法について漢方入門的に読んでいます。
この本をよんで漢方を処方してもらうというよりは
漢方薬局や医院で相談してもらった薬の確認というかんじですけど。
医食同源、ということもあるので体をあたためる食物などは役に立つ項目だと思います。

著書名 漢方治療44の鉄則―山本巌先生に学ぶ病態と薬物の対応
著者名
出版社 メディカルユーコン
ASIN 4901767194
装丁 単行本
価格 ¥ 3,150
感想文概要:貴重な本です
本文: 44の鉄則をのべそれに対する解説を加え、山本巌氏の語録を挿入した第1部、西洋医学の病名に対して用いられる漢方処方をあげた第2部、生薬の作用を説明した第3部の3部構成になっています。
 傷寒という現在ではどういう病気であるのかさえもはっきりわからない病気に対する治療を記述した傷寒論を金科玉条として漢方治療するのは、著者の言うように確かに無理があります。現在は病気自体が違うのですから、使う生薬の組み合わせも新しくつくり出さなければならないのです。
 「過去の文献は参考にはするが、実際の臨床の結果のみ信じるのだ。」という考え方による、実験的臨床経験から得られた効く生薬の組み合わせ、方剤を記述したのがこの本です。貴重な本です。

概要:実践で治す漢方
本文:寒熱を重視しつつ、病勢の虚実と体質の虚実を考えた処方の応用が
病態別にマニュアル化されている点や、
漢方処方本来の加減を意図したエキス剤の合方のやり方、
エキス剤運用ならではの便法が具体的に示されている点、
山本巌先生の語録など、
とても勉強になりました。
虚証に補剤、実証に瀉剤という教科書的な漢方を超越した、
実践で治す漢方という印象を持ちました。
同じ著者による「病名漢方治療の実際」とともに、おすすめです。

概要:とても参考になります。
本文:漢方をやる上で知っておかなければならない病態と薬物の対応が、臨床の鉄則としてまとめられています。病態―薬物をキーワードにした薬方解説、および基本処方と病態に応じた加方・合方など、漢方を学ぶものにとってこれは必読書でしょう。山本先生の語録も読んでいて大変ためになります。

概要:こういう漢方の本を待っていた
本文:44の鉄則とはなんだろう。タイトルと手ごろな価格に惹かれ購入した。内容はというと、予想を遥かに越えた優れた漢方書である。「滲出性炎症には消炎利水作用の麻黄・石膏の配合された越婢加朮湯や小青竜湯合麻杏甘石湯を中心に加減せよ」「咳のある者には鎮咳作用の半夏の配合された処方(半夏厚朴湯や麦門冬湯)を中心に加減せよ」など、病態と薬物を対応させた44の鉄則は、どうすれば漢方がよく効くのか、臨床に直結する内容で解説されている。全ての外来患者に5分、15分テストと称する漢方薬の試飲を敢行したという著者の師である山本巌氏。本書はその漢方治療の効果に対するこだわりに貫かれている。それは本書に収められている師の語録にもよく表われていて、臨床に携わる者ならついつい読んでいて引き込まれてしまう経験豊富な優れた臨床医の言葉である。

著書名 漢方養生法―今日から自分でできる! (オレンジページムック)
著者名
出版社 オレンジページ
ASIN 4873032660
装丁 大型本
価格 ¥ 1,000
感想文概要:ちょっとわかりにくい、けど我が家では保存版(笑)
本文:一ページ一ページを見ると「ほう!こんな症状にはこんな食材が!」などとわかったような気分になるのですが、通して読むと「だから私っていったいどれに属するワケ?何をすればいいの?」と混乱してしまいます。やっぱり漢方って個人で実践するには難しすぎるんだろうな。そう考えると、この本はよくできているのかもしれません。
私もなぜか捨てられず、たまにめくってしまいますし。

概要:お役立ち!
本文:すごくよくまとまってます!体質を判断するチェックリストと体質改善アドバイスがお役立ちモノ。生活習慣・食べ物・ツボなどすぐ使えるアドバイスがよかった。すべて見やすい写真つきで目からも楽しめます。
体質チェックリストの質問項目がもう少し細かいほうが正確なものになるのではないかと思いましたが、専門家じゃない人にはこれで充分なのでしょう。欲を言えば、ガンとか老化より、風邪や鼻炎や二日酔いを載せてが欲しいのと、ベジタリアンメニューも欲しかったくらい。

概要:参考になりました
本文:完全に女性向き。専門書ではないけれど、生活にひそむ健康上の小さな不安や不満をもつ人には参考になると思う。薬や手術で治す「病気」ではないけれど、なんとなく「体調不良」な人に最適。「漢方」前の「漢方的」な生活お勧め本です。特に30歳以上の女性には役にたつと思います。

概要:購入してビックリ?
本文:手にして初めて判ったことだけど、基本的に女性向けの雑誌。「健康」を前面に出したレビューを元に購入した男性の自分には、正直失敗かも。

概要:漢方に興味があれば…
本文: 普段から体調が悪いと思ったら漢方を飲んでいますが、まだまだ処方してもらったものしか手を出していません。気楽に漢方も知りたいと思って、購入しました。かんたんにまとまってて、「これ、そうなんだー」と思いつつ、漢方に関する知識が浅く(?)広がって、楽しく読めました。興味があったらはじめに読むのもいいと思います。

著書名 最新 漢方実用全書―漢方薬の正しい用い方と漢方療法のすべて (漢方医学シリーズ)
著者名丁 宗鉄
出版社 池田書店
ASIN 4262122964
装丁 単行本(ソフトカバー)
価格 ¥ 1,680
感想文概要:わかりやすい漢方入門書
本文:証の見方も大切なのだと思いますが、ややこしく感じられてついつい症状から入りたくなってしまいます。第五章ではあなたの病気・症状にはこの処方、として症状も細かく分かれ、その証に見合った漢方が詳しくあげられています。チャート式なのが分かりやすかったです。1,2章の証の見方漢方医学の治療の考え方、漢方薬の煎じ方や服用の仕方もわかりやすく入門書に最適だと思いました。

概要:漢方を始めたいという医師が読むにはうってつけ
本文:漢方をこれから始めようという医師が読むのに,うってつけだと思います.漢方は中国医学が日本にきて,日本の古来の医学と融合して独自の医学として発展してきたものです.西洋医学を学んだ医師が漢方を始めようと思った時に,その独自の理論のために理解不能となることがあります.この本は素人向けに書いてあります.よって,まずはこの本を読んで,漢方の世界を少し理解してから,医師向けの漢方の本を読むと理解しやすくなると思います.

概要:健康の自衛に。
本文:漢方の基本概念から分りやすく説き起こされていて、
東西医学両面からのバランス良い視点で、症状別の
詳しい解説もなされています。
巻末の処方解説もかなり具体的で、実用性大。
自然に知識が身につくので、ある程度は自分
で薬を選べるようになります。
自分の健康は自分で守りたいという方には、
特におすすめです。

著書名 クロワッサン ちゃんと役立つ実用の本 漢方・ツボ・薬膳・気功の本 (クロワッサン・ちゃんと役立つ実用の本)
著者名
出版社 マガジンハウス
ASIN 4838718381
装丁 単行本
価格 ¥ 1,365
感想文概要:
本文:

著書名 漢方診療のレッスン (SCOM (020))
著者名花輪 寿彦
出版社 金原出版
ASIN 4307506030
装丁
価格 ¥ 4,935
感想文概要:初めて漢方をやる医師はこの本を読むべし
本文:漢方の本格的な本である。著者は漢方界では名の通った医師であるが、決して構えたところがない。また、初心者にも本格的な漢方の知識を惜しみなく提供してくれている。経験者には、診療におけるtipsがいたるところに書いてあり、ためになる。漢方の本をどれか一冊、と言われたらこの本を薦める。
ただ、理論についてはこの本を読んでもよくわからない。また、使う薬に偏りが見られるが、それは仕方がないかもしれない。一にも二にも実践漢方の本です。

概要:診察室の机の上に置いてます
本文:漢方を今年になってから,勉強し始めた医師です.簡単な本から読み始めて,しっかりとした漢方の本として始めて買ったのがこの本です.それまでは素人向けの漢方の本ばかり読んでいました.この本はそうした漢方を取り入れ始めた医師が診察室の机の上に置いておき,困ったときに読むには非常によい本だと思います.内容も西洋医学の病名から漢方のアプローチがされており,西洋医学を勉強してきた医師が読むと,漢方が理解しやすくなります.

著書名 はじめての漢方診療 十五話 (総合診療ブックス)
著者名三潴 忠道
出版社 医学書院
ASIN 4260106759
装丁 単行本
価格 ¥ 5,250
感想文概要:受診する側も意味が解り納得できる
本文:漢方診療を受ける側がいったい何をされているのかが良く解る良書。
特に腹診で何を診ているのか、写真入りで解説がされているところは他では
見ないので納得した。
巻頭に書かれている通り、漢方医学の復興の時代から一時代先の、
漢方医学の現代語への翻訳への情熱及び、
日本独自の医学である漢方医学を日本の医師として発展させようという
強い意気込みが感じられて、
科学信仰の20世紀に替わる新時代を感じた。

概要:「嘘」がありません。とてもよいですよ。
本文:漢方を始めて勉強するにはとてもよい本です。15話にわけて、古方の漢方治療を初歩から解説しています。読みやすい口語調であることも魅力ですが、実際に漢方治療に携わるものの目から見て、この本には何よりも「嘘」がありません。大抵の本では、自分が使ったこともない処方まで解説してあり、それは実際の日常臨床では無用な混乱をきたす元であるように思います。本書では、著者は自分の経験に基づいて確信したことだけを文字に残していると感じました。Q&A形式で進行する話題を追うことで漢方の基礎から応用までを知ることができ、漢方に興味を持つ臨床医には必読の書といえるでしょう。

著書名 漢方の診察室 (平凡社新書)
著者名下田 哲也
出版社 平凡社
ASIN 4582851940
装丁 新書
価格 ¥ 735
感想文概要:決して漢方の押し売りではありません
本文:著者の前作「医者とハサミは使いよう」がとても面白かったので、発行を待ちわびて購入しました。前作と比べて漢方についての解説が多いです。しかし、それは西洋医学をこきおろして、「漢方がいいんだ」と主張するのではなく、それぞれの長所を尊重して、欠点を補い合おう、下田氏の言葉によれば「西洋医学と東洋医学を統合する」というものです。

例えば’アトピー性皮膚炎の治療’の章でも、ステロイドの使用量を減らす努力はするが、ステロイドは決して『悪魔の薬』ではない、と書いておられます。

著者は一般の読者(医療業界の人でないということ)向けと書いていますが、私は業界の人それも特に学生に読んでもらいたいと思います。それは漢方を本格的に勉強しなさいということでなく、漢方医学の「因時・因地・因人制宜」という概念は洋の東西を問わず重要と思われるのに、私が大学で受けた教育の中には見られなかったからです。意味を知ってみればそんなの当たり前じゃない、ってことなのですが。意味を知りたい方は53ページを開いてみましょう。
値段もお手ごろですし、お薦めです。


著書名 漢方小説 (集英社文庫 な 45-1) (集英社文庫 な 45-1)
著者名中島 たい子
出版社 集英社
ASIN 4087462560
装丁 文庫
価格 ¥ 420
感想文概要:疲れた心身に効く小説
本文:作者中島さんは情けない心境や状況描写が実に上手い!
全身がロデオマシーン状態になり救急車で運ばれる、『えー、三十一歳女性』である主人公みのり。
年齢を言われた事で逆上気味になり、聞かれてもない事まで救急隊員にベラベラ話してる最中、
病院に着く前に何事もなかったかの様に震えは止まる。そりゃ気まずいだろうなぁ、2人とも。

その後も身体は一向に回復の兆しを見せず、みのりは病院を転々とする。
が、検査結果特に異状なし。ストレスについて聞かれるばかり。ストレス?
『昔の男が結婚したショックで体を壊しただなんて、ぜぇーったい、死んでも思いたくないっ!』。
ジタバタする。で、高校時代に体質改善の為に漢方医に通っていたことを思い出す。

久しぶりの場所には。風変わりなイケメン漢方医しかも凄腕。
『以後、この先生に私はドキドキすることになる。』って、おいおい!!。

そこからの展開も、みのりの仕事状況や飲み仲間との奇妙な人間関係、ちょっとした恋愛模様、
その全てが身体や気持ちに関係してくるって
東洋医学の考え方を分かりやすく説明している内容になっていて面白かった。

みのりが前向きに変わり続けるのを読んで、なるほどなぁと
漢方についてのイメージが断然良くなりました。
この小説、笑えるし為になるし、 何より元気になるし最高です!!

概要:良薬は口に苦し!?
本文:『漢方小説』です。まんまのタイトルですが、漢方が登場します。
冒頭に陰陽五行を端的に示した五角形の図が載っています。
主人公は31歳女性。独身。
長寿が当たり前の中においてはまだ若いですが、でも若いと言い切れる年齢でもありません。昔の男は結婚するし。肉体的にいっても曲がり角の年齢といえそうです。というわけで腹が痛くなって病院あちこち行って、流れ流れて東洋医学へ。そこでちょっとかっこいい先生に出会い、漢方をやってみる、という話です。

文体は普通に読みやすく、ほどよいユーモアもきいている感じです。飲み仲間のキャラ、その相関関係というか相克関係というか、なんとも微妙で、いかにも漢方の五角形みたいなバランスです。
主人公の脚本家としての仕事も、一筋縄では行ってくれなくて……
多くの人が抱えている不安は、主人公がかかったような、名前の無い病気、まさにそう言う感じなのかもしれませんが、人間、そして人間関係というものを漢方を使って描く、というのは非常に面白い試みで、良かったです。


概要:何となく面白そうで手に取ってみたら
本文:非常に面白かった。医師が病気と一緒にこの部屋にいる、というところや、
二千年ももったコジツケってすごいよね、という会話など、いかにも
日常ありそうな場面を描きながら、不調に悩む主人公が漢方と付き合って
じわりと変化していく・・・このジワリ感がこれまた、まったく漢方的。

★ひとつ減点なのは、恋愛沙汰の描写がよく理解できないこと。
感情的なことだけに、これは仕方ない壁なのかな?

概要:言い切る文体を生きている
本文:30代の女性が抱える不安を、ちょっとした恋愛と絡めて、軽めにまとめた作品にみえるけれど、なんだか、これはもっと自然な話なのではないかな、と思った。つまりは、恋愛と漢方という体裁をとっているけれど、今を生きる僕らの文体について、ここには書いてある、そういうふうに読むことができる気がした。文体は、世界の感じ方、捉え方、ひいては生き方そのものに通じる。

語り手の「私」は脚本家で、言葉のプロ。その語り口は、女性雑誌のエッセイみたいで、軽くて、友だち感覚。それでも、どこか冷めた目線で、ものごとを、人を、自分を、西洋医学のように、バッサバッサと斬っていく。そこが小気味よくて、笑いも生まれる。

気心の知れた呑み仲間たちとの会話も、この文章そのまま。お互いをバッサリ。でもそんな会話が、「えー、31歳、女性」とか、「異常なし」「ストレス」とか、救急隊員や病院に一方的にバッサリやられた「私」にはダメージになっているみたいなのだけれど、なかなか気づかない。

なんだか、今のひとつの文体の形が、ここにある気がする。なんというか、相手を、「病んでるから」「ストレス」みたいに、「なになにだから」と言い切る形。漢方に出会って体調が良くなってみても、先生にほんのり恋をしてみても、それでもどこか、つらさが残る。それは、まだ、漢方という知識が、文体として定着していないからだと、思った。

でも、そんな地点から、彼女の語る地の文自体が、次第に変わっていく。なんというか、少しずつ、ほぐれていくのだ。漢方には「ストレス」という概念がない、だから楽なんだ、と思っていたのに、よく調べたら、東洋医学にも「ストレス」は、あった。ただ、言わないだけ。「あえて言うことでもないことは言わない」という、漢方の姿勢みたいなものに気づいてから、ラスト50ページくらい、どんどん文章が変わっていく。僕は、始まった頃の小気味よい文体が、ぎすぎすしてみえて、なじめなかった。それでも、ここにきて、やっと。書かれているのは、この差だ、と思った。

言葉は実は、強力な武器で、なんでもかんでも言い切る使い方は、危ない。メスみたいなものだ。便利で、よく切れる。この使い方は楽しい。ぶんぶん振り回してしまう。自分も、周りも、知らずに傷ついていく。

読み終わると、なんだか、言わないことの気持ちよさが、なぜか、身体でわかる気がするのだけれど、つまりはそれだけ、普段の僕らは言い切る文体の中、ぎりぎりのところを生きているのかもしれない。

概要:買いです。
本文:主人公がほのかな恋ごころを抱く漢方医が、実は中国人だったというオチのためにしか活かせてなかったのが残念でしたが、そんなことを言い出したら飲み友達もどこか茫洋としていて、あまり好きな言葉ではありませんが、全体的に「キャラ立ち」していないような印象が残りました。しかし、笑い所を押さえた文章はそつ無くこなれており、しかも、読後にはすこし漢方がわかったような気になっているという、たいへんお得な作品です。

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